テレビCMや雑誌などでよく耳にはするものの、実際その効果はよく分からない成分は多いのではないでしょうか。
今回紹介する「コエンザイムQ10」もそのひとつですね。
その名前もあって耳に残りやすいコエンザイムQ10とはどんな成分なのか、効果や副作用などまとめましたので、参考にしてみてください。
コエンザイムQ10とは
ユビキノンの別名も定着
コエンザイムQ10は人間の体内でも合成される物質です。
「体内のあらゆるところに存在(ユビキタス)するキノン体の物質」であることから、「ユビキノン」とも呼ばれます。
ビタミンのような働きをすることから、「ビタミン様物質」とも呼ばれます。
ちなみに、ビタミンとはタンパク質、脂質、炭水化物以外の有機化合物であり、体内で必要なものの合成することができない栄養素のこと。
コエンザイムQ10は体内で合成することができますから、この条件にはあてはまりません。
コエンザイムQ10を多く含む食品
コエンザイムQ10を多く含むのは、イワシ、サバなどの青魚です。
そのほか、肉類やブロッコリー、ほうれんそうなどの野菜にも多く含まれます。
エネルギーの代謝に深く関わるコエンザイムQ10
ATPの生成に関与
人間の活動において必要となるエネルギーはおもに、タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素から生み出されます。
これらの栄養素の一部がさまざまな反応を経てATP(アデノシン三リン酸)になります。
コエンザイムQ10はその過程に関わる物質であり、ATPを効率よく生成する手助けをします。
代謝の活性化は大切
ATPが効率よく生成されることで、体内のさまざまな働きを活発にします。
例えば、運動して疲れたときに、エネルギーの生成が活発であれば疲労回復に時間がかかりません。
また、食品やサプリメントから摂取した栄養素を分解して必要な形に変える「代謝」という働きにも、エネルギーを消費します。