BIG3の中の1つ、デッドリフトとはどのような筋力トレーニングなのか
デッドリフトとは、バーベルやダンベルなどの負荷を使用して背筋や大臀筋・ハムストリングスなど主に体の裏側全体を鍛えることができる、筋力向上を目的としたトレーニングです。
これまでは主にアスリートが競技力向上の目的で行っていましたが、最近ではダイエットを目的とした女性や関節まわりの強化を目的とした年配の方まで幅広い方々が行う基礎的な筋トレとして認知が広まっています。
デッドリフトの方法としては、バーベルを使用して行うフリーウエイトでの方法が最も有名。バーベルでのデッドリフトに慣れてくれば、ダンベルを使用して違った鍛え方を行うことも可能です。
最近ではジムによってスミスマシンを置いているところもあります。スミスマシンを使用すれば、バーベルを正しい軌道に乗せることも容易であり、何より安全にデッドリフトを行うことができます。初心者の場合でジムに通うことができるのであれば、まずはデッドリフトをスミスマシンで練習することもおすすめです。
デッドリフトから得られる身体的な効果とは?
デッドリフトで最も効果的に鍛えることができるのがお尻と太ももの裏。アスリートであれば、ダッシュなどあらゆる動作の開始時に必要な爆発的な瞬発力を手に入れることができます。
世界のトップアスリートたちの中には、胸筋や三角筋など上半身の表側や大腿四頭筋など下半身の表側だけでなく、背筋や大臀筋・ハムストリングスなど上半身や下半身の裏側を徹底的に鍛えることでライバルとの実力差を生んでいる例も少なくありません。
またデッドリフトは、特に女性の方々が気になっているダイエットにもとても効果的だといえます。お尻と太ももの引き締めに、絶大な効果が期待できるからです。
お尻と太ももの筋肉が鍛えられて発達することにより、下半身を中心として筋肉が余分な脂肪を燃焼させてくれるとともに、以後、脂肪がつきにくい体質へと変化させてくれます。
さらに年配の方々にとっても、デッドリフトで下半身の筋力を鍛えることは有意義なことだといえます。筋力は下半身から衰えていくともいわれています。デッドリフトで腰まわりやお尻・太ももなど股関節まわりの筋力を鍛えることができれば、日常生活の中での基本的動作に必要な体づくりを助けてくれることでしょう。
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デッドリフトの正しいフォーム解説
デッドリフトはスタンスの違いや使用する器具の違いにより、いくつもの方法があります。トレーニングレベルやトレーニングの環境・目的に合わせ、自身に合った方法を選択しましょう。レベルや環境が変化すれば、方法を変えることでより良い効果が期待できるかもしれません。
ナロースタンスによるデッドリフト
デッドリフトにはスタンスの違いにより、一般的に2種類の方法に分けられています。そのうちの1つがナロースタンスのデッドリフト。構える際の足幅が比較的に狭く、だいたい肩幅程度に足幅をセットする方法です。