バーベルシュラッグで鍛えられる僧帽筋とはどのような筋肉?
上半身の見た目を大きく左右させる僧帽筋の特徴
僧帽筋は、首の下部あたりから背中の中央あたりまで広く分布している筋肉です。上半身の中でも特に大きいほうの筋肉だといえます。僧帽筋の役割は、肩甲骨の動きを制御したり首を起こして背筋を伸ばす状態を支えたりすることです。
ベンチプレスや腕立て伏せ・ベントオーバーローなど、上半身を鍛えることを目的とするさまざまな筋力トレーニングにおいて、肩甲骨を引きよせて胸を開きながら張る動作を形作るためには、この僧帽筋の活躍が欠かせません。
また、筋力トレーニングの動作中や通常の姿勢保持においても、腕や背中・胸が下がったり曲がったりすることを僧帽筋は防ぐ役目もあります。吊り下げる橋のような構造にも似ているため、支える側の僧帽筋は他の筋肉と比べると比較的に疲労しやすい筋肉だといえます。
僧帽筋の疲労としてわかりやすい例が肩こり。僧帽筋に負担がかかると、つい腕を組もうとしたり手を腰にあてようとしてしまうのは、僧帽筋にかかる負担に対し腕の分の重さを軽減させようとするからです。
僧帽筋を鍛えるメリット
僧帽筋を効率的に鍛えることができれば、僧帽筋以外の筋肉に無駄な力を入れることなく負荷を引き上げることができるようになります。例えば、ある程度重たいバーベルでデッドリフトを行ったりハイクリーンを行ったりしようとするとき、僧帽筋が鍛えられているのとそうでない場合とでは、フォームや動作スピードに大きな差が生まれる可能性があります。
僧帽筋が強くなることで、多少の個人差はありますが肩こりや肩の痛みを軽減させることもできます。僧帽筋が刺激され発達することにより、血流が改善される可能性があるからです。
僧帽筋が発達すれば上半身の見た目もかなり変わってきます。首の真横の筋肉が盛り上がることで、後ろから見ると背中の大きさが全く違う印象に変化します。
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バーベルシュラッグをトレーニングとして行う利点
簡単な方法なので取り組みやすい
バーベルシュラッグはそれほど動作が複雑ではないので、ベンチプレスやバーベルスクワットなどに比べると、フォーム習得など比較的に取り組みやすい筋力トレーニングだといえます。
フォームを組み立てる方法としては、まずバーベルを肩幅程度の自然な腕の状態で握ります。握力を使ってではなく純粋に僧帽筋に力の意識を集中したいので、グリップはフックグリップでひっかけるような握り方にしておくほうが良いでしょう。
あとはバーベルを僧帽筋の動きだけで上方に向かい引き上げるだけです。肩をすくめるような動きに似ています。