インナーマッスルの状態を外見で判断するのは困難
インナーマッスルを鍛えることの重要性が認められてきている昨今。
その重要性の一方でインナーマッスルの状態は外見からは判然としません。
例えば、片足立ちして以前よりもバランスを取るのが下手になったとか、肩凝りや腰痛が激しいなど、インナーマッスルが弱っているかどうかは日々の生活上に現れる影響から感じ取るしかないのです。
バランスを維持するインナーマッスル、腸腰筋
インナーマッスルは色々ありますが、その中でも重要な部位に腸腰筋という筋肉があります。
腸腰筋は、腸骨筋と大腰筋という2つの筋肉をまとめた総称です。
腸骨筋は骨盤と大腿骨を繋げている部位、大腰筋は脊柱と大腿骨を繋げている部位です。
腸腰筋の重要な役割
腸腰筋は上半身と下半身をつなげる唯一の筋肉で、腸腰筋は股関節を折り曲げる役目を主に担っています。
ただ、腸腰筋には他にも重要な役割があります。
例えば骨盤を自然な位置でキープしたり、背骨の生理的な弯曲を作るといった、特に姿勢の維持において繊細な役割をこなしているのです。
腸腰筋の衰えで起こるトラブル
腸腰筋が衰えると様々なトラブルが起こります。
腰痛をはじめ、下腹がポッコリと出てしまったり、お尻の肉が垂れ下がるという、見た目にも影響するようなことも起こります。
腸腰筋の筋力低下が腰痛に繋がるのは、腸腰筋が硬化してしまって柔軟性がなくなったり、硬くなったまま縮んでしまうためです。
腸腰筋の筋力低下は腰痛に繋がる
どうして腸腰筋は硬く、縮んだままになってしまうのでしょうか。
運動する機会が減り、座りっぱなしの状況が続いたり、猫背などの悪い姿勢が日常化すると身体に悪影響を及ぼすようになります。
同じ姿勢が続いてしまうと、背筋を伸ばそうとしても腸腰筋が硬くなっているので伸びにくくなり、無理やり伸ばそうとすると痛みが出てしまいます。
通常、痛みが出た部分というのはマッサージをして痛みを緩和させたりするものですが、腸腰筋は触診することも難しく、治療手段としてはストレッチが有効になります。
腸腰筋のストレッチ
- 足を前後に開き、膝をつきます。
- 胸を張って腰を前に押し出すようにしてストレッチしましょう。
- 十分伸ばし、左右を入れ替えて行いましょう。
30秒を目安に行います。あまりやり過ぎると痛みが生じるため注意します。