体脂肪と体脂肪率について
体を引き締めたいと思ったり、ダイエットをしようと思うと、体重を落とすことを考えると思います。
しかし、体重よりも重要なのは体脂肪率です。
体脂肪とは体内にある脂肪のことで、皮下脂肪と内臓脂肪の二つの種類があります。
体脂肪は体のエネルギー源となるほか、体に熱を蓄えるなど生命の維持にとって大切な役割を果たしています。
しかし、脂肪が過剰に蓄積されると、肥満になったり生活習慣病のリスクがあがったりします。
また、体脂肪には免疫力を強化する働きもあるので、体脂肪が極端に少なくなると健康を害する恐れがあります。
そのため、高過ぎず低過ぎない適切な体脂肪率を保つことが重要になってきます。
体脂肪率とは、体重に占める脂肪の割合のことで、一般的に肥満の度合いを表す指標として用いられます。
体脂肪率は以下の式で求めることができます。
体脂肪率(%)=体脂肪(Kg)÷体重(Kg)×100
市販の体脂肪計を使用することで測定することができます。
ただし、体脂肪率は一日の中で変動するため、食後2時間以上の測定は避け、毎日同じ時間に測定するようにします。
適切な体脂肪率はどのくらい?
理想的な体脂肪率は性別や年齢によって異なります。
また、体脂肪率は痩せ、標準-、標準+、軽肥満、肥満の5段階に分けられています。
標準-もしくは標準+の範囲内であれば健康と言えます。
以下、男性と女性の体脂肪率の目安を示します。
男性
- ~14歳
~6%(痩せ) 7~15%(標準-) 16~24%(標準+) 25~29%(軽肥満) 30%~(肥満) - 15~17歳
~7%(痩せ) 8~15%(標準-) 16~23%(標準+) 24~27%(軽肥満) 28%~(肥満) - 18~39歳
~10%(痩せ) 11~16%(標準-) 17~21%(標準+) 22~26%(軽肥満) 27%~(肥満) - 40~59歳
~11%(痩せ) 12~17%(標準-) 18~22%(標準+) 23~27%(軽肥満) 28%~(肥満) - 60歳~
~13%(痩せ) 14~19%(標準-) 20~24%(標準+) 25~29%(軽肥満) 30%~(肥満)
女性
- ~14歳
~14%(痩せ) 15~24%(標準-) 25~33%(標準+) 34~37%(軽肥満) 38%~(肥満) - 15~17歳
~17%(痩せ) 18~26%(標準-) 27~35%(標準+) 36~39%(軽肥満) 40%~(肥満) - 18~39歳
~20%(痩せ) 21~27%(標準-) 28~34%(標準+) 35~39%(軽肥満) 40%~(肥満) - 40~59歳
~21%(痩せ) 22~28%(標準-) 29~35%(標準+) 36~40%(軽肥満) 41%~(肥満) - 60歳~
~22%(痩せ) 23~29%(標準-) 30~36%(標準+) 37~41%(軽肥満) 42%~(肥満)
男性よりも女性の方が体脂肪率が高く、年齢が上がると体脂肪率も上がる傾向があることがわかると思います。
自分の体脂肪率を測定してみて、この表と比較してみてください。
そうすることで、痩せ気味なのか、標準なのか、肥満気味なのかわかると思います。
もし、標準よりも痩せていれば脂肪を増やす必要がありますし、肥満気味であれば脂肪を落とす必要があります。
現代の食習慣と生活習慣から考えると、やや肥満気味の方が多いのではないかと思います。
男性では30%を超えると肥満、女性では40%を超えると肥満であると言えます。
肥満になると高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に罹るリスクが高まるため、早めに対処していく必要があります。
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