伊勢谷友介さん演じる力石徹が「原作そのまま」と評判に!
映画『あしたのジョー』では、力石徹を演じる伊勢谷友介さんの肉体改造が話題になりました。
役づくりとはいえ「よくぞここまで造り上げた」と絶賛された肉体は、なんと体脂肪3パーセント。
そこまで体脂肪を落とせば日常生活すら困難になりかねないレベルです。
そんな状態で「力石徹」を演じ続けた伊勢谷友介さんは、さすがとしか言いようのない役者魂を見せつけてくれました。
力石徹といえば過酷な減量
ちなみに「力石徹」って?
「あしたのジョー」は原作の連載開始が今から約50年前の1968年という、かなり古い漫画です。
「力石徹」の名前は聞いたことがあっても、どんなキャラクターなのか実はよく知らない、という方は多いのではないでしょうか。
そんな方のために少し説明すると、力石徹は天才ボクサーで、主人公・矢吹ジョーの永遠のライバル。
冷静沈着な立ち居振る舞いの中に熱い魂を秘めた姿は、とにかく「カッコイイ」の一言、作品中で1位、2位を争う人気キャラクターでした。
力石徹が行った減量とは
当時フェザー級で活躍していた力石徹は、1ランク下のバンタム級である矢吹ジョーと対戦するために減量を行います。
「1ランクだけ下げるのなら、そう大変じゃないのでは?」と思うかもしれませんね。
しかし力石徹はもともとウェルター級(上限約66kg)だったことを知れば、その評価は変わるしょう。
つまり、もともとのベストを9kgほど絞ってフェザー級(約57kg)にしていたところを、さらにバンタム級(約53kg)まで下げる、合計13kgの減量を彼は行ったことになります。
力石徹はジムの1室に暖房を入れて鍵をかけ、雨合羽を着込んでトレーニングに励みました。
口にするものは1日リンゴ1個、水も飲まないという、死と隣り合わせと表現しても決して大げさではない、過酷なダイエットに挑んだのです。
伊勢谷友介が行った過酷なダイエット法
そんな原作を忠実に受け、伊勢谷友介さんも役づくりのために非常に過酷なダイエットに挑んでいます。
あまりの壮絶さを見かねて、周囲のスタッフ達が「やめさせて」と監督に進言したという話も残っているほど。
それでも伊勢谷さん本人は「(役づくりは)役者だからあたりまえ」とダイエットを敢行、その最中は愚痴など一言も漏らさなかったそうです。