筋トレを行う上で、意外と重要となるのが「ハムストリング」です。ハムストリングとは、「大腿二頭筋」や「半膜様筋」など太ももの裏にある筋肉群の総称です。
そんなハムストリングは、大臀筋と同様に股関節の伸展や外転など、歩く・走るといった動作には欠かせません。つまり、ハムストリングを鍛えなければ、下半身を強化することも美しく見せることもできないのです。
今回は、ハムストリングをほぐせるストレッチと鍛えられる筋トレ法についてご紹介しましょう。また、ハムストリングを鍛えるメリットについても触れていますので、合わせてチェックしていただければと思います。
ハムストリングを鍛えるメリット
冒頭でお伝えした通り、ハムストリングは太ももの裏側についている筋肉群を指しています。では、そんなハムストリングを鍛えるメリットとは、どのようなものが考えられるのでしょうか?
股関節の柔軟性が増す
ハムストリングを鍛えることで、「股関節の柔軟性」が増します。これは、ハムストリングに関わる複数の筋肉は、股関節の伸展や外転、内転などの働きがある為です。
股関節の可動域が広いことは、走る・飛ぶなどの動作に掛かる負荷の軽減に繋がります。ちなみに、陸上や野球、サッカーなどにおけるトッププレーヤーは、股関節の柔らかい方がほとんどです。
下半身が美しく見える
「下半身が美しく見える」というのも、ハムストリングを鍛えることで得られるメリットと言えます。一般的に、下半身の引き締めは大腿二頭筋や大腿四頭筋を主として鍛えるイメージです。
ただ、大腿二頭筋や大腿四頭筋では、下半身の前面しか鍛えることができません。バランスよく、美しく鍛えあげたいのであればハムストリングの筋トレは外せないのです。
怪我の予防に繋がる
ハムストリングを鍛えることで、「怪我の予防」にも効果が期待できます。先述した通り、ハムストリングは股関節の柔軟性にも関わる筋肉です。そして、股関節は下半身のスムーズな動作に欠かせません。
つまり、ハムストリングを鍛え股関節の柔軟性が高まれば、下半身への負荷が軽減され怪我しにくいという訳です。また、スポーツ中によくある「こむら返り」の予防にも繋がると言えます。
ハムストリングのストレッチ
歩く・走るなど、日常生活で活躍しているからこそ、ハムストリングは凝り固まりやすいと言えます。ぜひ、筋トレを行う前には、凝り固まったハムストリングをストレッチでほぐしましょう。
座位のストレッチ
- 床に座り、しっかりと足を延ばす
- 右足裏を股関節まで引き寄せる
- 左手で左足先をつまむ
- ゆっくりと上体を倒し、30秒キープする
- 2〜4の動作を、反対側でも行う
ストレッチのポイントは、反動を使わずゆっくりと延ばすということです。ちなみに、反動で無理に伸ばそうとすると、筋肉が不自然に引き伸ばされ、筋を痛めてしまうこともあるので止めましょう。