力と力がぶつかりあう腕相撲。
特に男性の方であれば、一度は楽しんだことがあると思います。
一見すると力の強いほうが勝つだけのスポーツというイメージがある腕相撲ですが、そこにはしっかりしたテクニックも要求されます。
腕相撲で勝つにはどんなテクニックが必要なのか、勝利するためのコツをまとめましたので、参考にしてみてください。
腕相撲の基本
腕相撲のルール
まず、腕相撲のルールについて簡単に確認しておきましょう。
肘を曲げて台の上に乗せ、相手の手を握ります。
合図とともに腕を倒し、相手の手を台につけたほうの勝利です。
このとき、肘は台から離れてはいけません。
もちろん、台の外に出てもいけません。
肩を台より低い位置にもってきてはいけません。
これは、「日本腕相撲協会」が定めたルールですので、公式ルールということになります。
アームレスリングとは違う
よく、「腕相撲の英訳がアームレスリング」と認識している人がいます。
大枠ではそうなのかもしれませんが、競技としての腕相撲とアームレスリングは、ルールの違う別物なのです。
例えば、アームレスリングでは肘が所定の位置から出てしまうと反則になります。
また、組んでいない方の手ではグリップを握るように定められています。
このように、両者は共通する要素は多いものの、ルール的にはかなりの違いがあることを知識として知っておきましょう。
相手に力を出させないトップロール
もしお互いが100%の力を発揮した場合、単純に力の強いほうが勝ちます。
力で劣るプレイヤーが勝利するには、「相手に力を発揮させない」ことが重要になります。
その中でもメジャーな戦術の1つが、「トップロール」(吊り手)という戦い方です。
トップロールの構え
まずは、脇をしめましょう。
肘を体の中心に近づけたほうが、大胸筋や広背筋の力も有効に使って、引く力をかけやすくなります。
肘が体から離れてしまうと、上腕や前腕の力だけで戦わなければいけなくなりますので、どうしても苦しくなってきます。
勝負をしているうちに肘がずれていくこともありますが、ポジションを調整して自分の有利な形にもっていくよう心がけましょう。
肘の角度は90度に保つことで、力が加わりやすくなります。
トップロールの戦い方
勝負が始まったら、普通は肘をそのまま手のひらの向きに倒すべく力を加えます。
これをそのまま受けるのではなく、肩の位置を下げて相手の手を自分の側に引きつけるように力を加えます。
それとともに、相手の手のひらが上を向くような形に手首を曲げることで、相手は力を入れられなくなります。
そうなったら、後は倒すだけ。
この一連の動きを流れるようにやることで、腕相撲の勝率は上がります。
もたもたしていると、相手が態勢を立て直してしまいますからね。