今のところは、激しい運動や筋トレを行なったときに痛みを感じ、傷ついた筋繊維を治そうとしている段階で筋肉痛が起きてしまうという考えが一般的なイメージとなっているようです。
普段の運動の状態などを自身で考えてみると、筋肉痛が起きてしまうタイミングが理解できるかもしれません。筋肉をいつも以上に酷使したり、普段ほとんど使うことのない筋肉を使ったりしたときに起こることが多いのではないでしょうか。
筋肉が通常の状態以上に使用されたときに筋繊維が傷つき、それを修復するためにまず炎症が起きます。その炎症に対し分泌されるのが刺激物質ホルモンです。その結果、筋肉に痛みを感じるという流れが現在最も参考とされている考え方になります。
筋肉痛の種類によってはストレッチを行なわないほうがいい場合もある
筋肉痛になると、患部を伸ばすことで痛みを緩和する方法も1つの考え方です。ただし、ストレッチをしてはいけない筋肉痛の種類もあるので注意が必要となります。
例えば筋肉痛になっている箇所が熱を帯びている場合や、筋肉痛があまりにも激しすぎる場合・体を動かすことさえできない場合などがそれにあたります。そのような症状になっているときは、筋肉痛回復のためにストレッチを行なうのは控えておいたほうがいいです。
とにかくそのような状態が緩やかになるまで安静にしておくか、場合によっては病院などに行くことも検討しなければいけません。間違ってもストレッチで無理に伸ばすことだけは避けておきましょう。
筋肉痛を和らげるためのストレッチ紹介
腕の筋肉が痛いと感じたとき
腕が筋肉痛になった場合の多くは、上腕二頭筋が関係していることが多いです。この筋肉痛を緩和するために注意しておくべきことは、ストレッチ自体をゆっくり行うことになります。
上腕二頭筋のストレッチを素早く行なってしまうと、筋肉が十分に伸ばされず、ストレッチを行なう意味さえなくなってしまいます。上腕二頭筋がしっかり伸ばされていることを感じながら行ないましょう。
上腕二頭筋のためのストレッチを継続して行なえば、筋肉痛以外にも肩こりなどにも効果が期待できます。
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お腹の筋肉が痛いと感じたとき
お腹の筋肉痛は、ほとんどの場合腹直筋や腹斜筋の筋トレを行なったときに起きます。基本的には、腹筋運動を最初のうち軽い負荷で行ない、慣れてきた時点で高い負荷に切り替えるのがベストです。
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トレーニング再開は筋肉痛が緩和されてから
ここに紹介したストレッチも高頻度でやりすぎたり、逆に痛みを強く感じてしまうほど伸ばしてしまったりすると、さらなる筋肉痛の悪化を招いてしまうので注意が必要です。
筋肉痛が長引いたり悪化してしまうと運動や筋トレが再開できないだけでなく、病院での検査や治療が必要になってくる場合もあります。
安静にしたり適切なストレッチを施すことにより筋肉痛が緩和されてきたら、運動や筋トレなどを再開して、自分が目標とするスタイルを目指していくようにしましょう。