太ももの後面にあるハムストリングスの役割はいくつかあり、1つは膝関節を曲げ伸ばしするときに大腿四頭筋の働きを助けるものです。収縮させることで膝関節が曲がる動きを助け、伸展時には膝関節が伸びる動きを助けます。
他にも、ハムストリングスの伸展時に力を入れることで、お尻の大臀筋が収縮する動きも助けています。ハムストリングスは、下半身の各筋肉の動きを補助することが主な役目です。
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太ももの内側にある内転筋群、外側にある外転筋群
太ももの内側と外側はあまり力を入れているイメージがなく、通常は意識がしにくい筋肉群なのではないでしょうか。ただ、女性にとっては太ももの引き締めを目的としたダイエットなどを行なうときに意識が強くなるのかもしれません。
太ももの内側にある内転筋群の主な役目は、股関節の内転動作を助けることです。開いた脚を付け根から閉じようとするときに働きます。また、両脚を広めに開いた状態で腰を下に降ろすときや、片足立ちを行なうような各種運動のときに体勢維持やバランスをとるためにも働いています。
太ももの外側にある外転筋群が主に働くのは、脚を付け根から外側に開くときや、歩行時など方向を転換するときなどです。
その他にも、片足立ちをする際に内転筋群と一緒にバランスをとるために働いたり、骨盤の位置を安定させるために働いたりします。
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太ももの疲れや痛みを和らげるためのストレッチ
太ももの前面と後面のストレッチ
体の中でどの筋肉をストレッチするときにも同様のことがいえますが、ストレッチを行なう際は息を止めずに自然な呼吸をしておくことが大切なポイントです。
息を止めてしまうと関節の可動域や筋肉の動きを無意識に制限してしまうことになり、効率的に筋肉を伸ばすことができません。
太ももの内側と外側のストレッチ
ストレッチは立った姿勢で行なうものや座った姿勢で行なうもの、横に寝た姿勢で行なうものがあります。特にしっかりと長い時間をかけて筋肉を伸ばしたいのであれば、寝た姿勢で行なうストレッチが有効です。
ストレッチを行なう際はいきなり反動をつけて伸ばすと筋肉を痛めてしまうおそれもあるので、反動はつけずに気持ち良い状態が続く程度で姿勢を維持するようにしましょう。
筋肉の痛みに効果がある栄養との付き合い方
筋肉痛を予防したり痛みを和らげるためにはストレッチを定期的に行なうことと同時に、栄養のバランスが整った食事を摂取することが大切です。1つの栄養にこだわることなく、可能な限り多くの食材をバランスよく摂ることが重要だといえます。
実際に食事を摂る際は、タンパク質やビタミン類など、筋肉や骨・内臓などの各器官に必要とされる栄養素を豊富に摂取するようにしましょう。筋肉の損傷回復に対し、大きな役割を果たしてくれます。
必要な栄養補給は、筋力トレーニングの後や筋肉痛になった時だけに行えばいいわけではありません。普段の食事すべてにおいて、常にバランスよく栄養が摂れるように準備しておくことが理想的です。