ただ、五十肩と同じような症状もあります。痛みが発生してしまうと、どちらの症状の場合も肩を動かさなくなるので血の流れが悪くなり、やがて症状の慢性化が起こってしまいます。肩こりも五十肩も、慢性化への対処には肩の運動や筋トレが効果的です。
五十肩を発症しやすい人の特徴
五十肩になりやすいタイプの方がいます。五十肩という名称からも、40歳代以降に発症しやすい症状です。男女の差、運動習慣の有無などはそれほど関係性がないようです。利き腕に偏って発症してしまうこともありません。
ただ、長い期間野球など肩に強い負担がかかるスポーツや運動を行なったことがある人は、五十肩を発症しやすい傾向にあります。
また、一般的に五十肩を発症しやすいのは猫背の人。体が全体的に前のめりになってしまい、歪みが生じやすくなっているため五十肩になりやすいです。
例えば、長時間パソコン作業・スマホをよく使う・ハイヒールをよく履くなどの行為は、すべて猫背になりやすいので気をつけなければいけません。
五十肩の緩和に効果的な運動と筋トレ方法
肩関節の可動域を広げる腕の振り子運動
立った姿勢でも椅子を使った姿勢でもどちらでも行なうことができます。手の力を抜き、腕全体の重みを体に感じるように構えます。そのままの姿勢から振り子のように、前後左右に腕を揺らすだけです。
この動作だけで肩関節の可動域を広げることができます。ただし五十肩の運動の基本は、安静です。もし痛くなったら、すぐに運動を中止しましょう。
肩関節を守る三角筋を鍛えるサイドレイズ
肩関節の可動域を広げることができたら、次は肩関節の動きをサポートしている三角筋を鍛えます。三角筋を鍛えるには、サイドレイズという筋トレ種目が最適です。
動画ではダンベルを持って行なっていますが、最初は何も持たずに自重の状態でフォームづくりから行なうことをおすすめします。慣れてきて痛みを感じていないのであれば、500gや1kgほどの軽いダンベルを段階的に使用するようにしましょう。
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五十肩の応急処置法も知っておこう!
もし、肩の痛みがどうしようもない状態に陥ったときは医療機関に診察してもらいに行くべきですが、それまでに応急的な対処法を施すことができます。まずは絶対に安静です。
そして肩関節を温めます。お湯にひたして温めたタオルをビニール袋に入れて、肩関節を包むようにしておくと効果的です。
また、市販の湿布薬を肩関節に貼っておく方法もあります。その他にも、あまり熱すぎないお風呂にゆっくりと入ったり、シャワーを患部にかけたりするのも有効な対処法です。
肩が露出してしまっている服は肩を冷やして痛みの原因になるので、肩全体が隠れるような服を着ておくようにしましょう。