昔からよくこる箇所といえば肩ですが、近年ではライフスタイルの変化により、首がこる人が増えているようです。
首のこりは、ただ首が痛いというだけにとどまらず、さまざまな不調の原因にもなります。
どうして我々は首がこってしまうのか、その原因と対処法をまとめました。
首を鍛えるためのトレーニングも紹介していますので、参考にしてみてください。
首がこる原因は?
首がこってしまうのにはいくつかの原因が考えられます。
姿勢が悪い
人間の頭は重く、基本的には全身でその重さを支えています。
ただし、うつむきがちであったり猫背であったりすると、首により大きな負荷がかかることになります。
PCでのデスクワークが増えた頃からこれを原因とする首のこりは増えているのですが、近年普及したスマートフォンが、この流れに拍車をかけています。
スマートフォンは画面を下に持ってきて操作することが多く、しかもSNSやゲームなどをしていると長時間同じ姿勢をとりがちです。
スマートフォンを操作する際には、画面をなるべく上にし、目線を下げすぎないよう工夫する必要があります。
また、長時間連続して使いすぎないことも大切になるでしょう。
首周りの冷え
冬場でもない限り、ほとんどの方は首周りを露出した格好をしているのではないでしょうか。
例えば夏場、冷房の効いた部屋で長時間過ごすと、露出した部分から体温が下がっていきます。
首周りや肩が過度に冷やされると、血流が悪くなります。
すると、疲労が回復しづらくなり、それが肩こりを引き起こすこともあります。
冬場であればマフラーなどを巻いて首周りをしっかり温めましょう。
夏場に冷房の効いた部屋で過ごす場合は、直接風の当たる場所を避けたり、1枚羽織るなどの対策を立てるようにしましょう。
筋力が足りない
重たい頭を直接支える首ですから、そこにかかる負荷はたいへん大きなものがあります。
運動不足により首の筋肉が十分についていないと、すぐに疲労状態になってしまい、それが首のこりにつながります。
首のこりが引き起こす症状
肩こり
首がこって頭の重みを支えられなくなると、その負荷は肩に重くのしかかります。
そしてそれが肩こりの原因ともなります。
首がこり、肩もこるとなると、普通の姿勢でいることが辛くなります。
さらに猫背になったり、うつむき加減になったりする悪循環が繰り返されます。
副交感神経の働きを阻害
動物の体内において、呼吸であったり消化であったり、自分で意識しなくても活動する不随意の働きを支えるのが「自律神経」です。
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。