この世の中にはさまざまな成分があります。
ビタミンやタンパク質などよく知られているようなものもあれば、聞いたことのないものが突然脚光を浴びることもあります。
今回紹介するのは「バイオペリン」という成分です。
バイオペリンとはどのような成分で、どんな効果が期待されているのかまとめました。
バイオペリンとは
黒コショウから抽出
バイオペリンは、黒コショウから抽出された天然由来の成分です。
黒コショウの辛味成分である「ピペリン」を抽出したものであり、アメリカのサビンサ社によって特許が取得されてている商品名です。
なお、一般に「黒コショウエキス」「ピペリンエキス」などと表記される成分は、バイオペリンと同等のものです。
厳密には何らかの違いがあるのでしょうが、それを確認できる資料は見当たりませんでした。
サプリメントにおいても、バイオペリンを配合しているものと、黒コショウ(ピペリン)エキスを配合しているものがそれぞれ存在します。
栄養素の吸収率をアップ
栄養素はすべて吸収されるわけではない
私たちは、食品やサプリメントからさまざまな栄養素を取り入れています。
しかし、そのすべてが体内で消費されるわけではないのはご存知の通り。
余分なものは便などの形で排出されるわけなのですが、これは必ずしも、不要だから排出されるものばかりではありません。
体の消化吸収の働きには限界があります。処理能力というと分かりやすいでしょうか。
体としてその栄養素を受け入れる準備が整っていたとしても、それを処理するスピードが追いつかないと、そのまま排出されてしまうのです。
これは非常にもったいないことですよね。
代謝を活発にし消化吸収を活性化
栄養の吸収率は、さまざまな要素によって変動します。
例えば鉄分は、ビタミンCと合わせて摂取することで吸収率が高くなると言われています。
また、食材の加工方法によっても栄養の吸収率は異なります。
そういった外部的な要素はもちろんのこと、体内において消化吸収を活発に行うことが、栄養の吸収率を上げるためには重要になります。
消化吸収を活発にするために必要になることはいくつかあります。
まずは、食品やサプリメントから栄養素に分解する働きを活性化すること。
そして、生成された栄養素を迅速に輸送すること。
バイオペリンにはこの働きをサポートする効果がありますので、食品、あるいは他のサプリメントと併用することで、その効果を高めることができると言われています。
血行改善
バイオペリンには、血管を拡張して血流を良くする作用もあります。
栄養素は血管を通して輸送されますから、消化吸収がよくなる効果の一部は、血流の改善によるものです。