栄養素の中には、子供でも知っているようなものがたくさんあります。
それだけ人間には必要な栄養素ということなのでしょう。
カルシウムはその一つですが、実は我々の食生活において不足しがちな栄養素なのです。
カルシウムの役割を改めて確認するとともに、サプリメントでの摂取方法についてまとめました。
カルシウムとは
骨に多く含まれる
カルシウムは、元素記号Caで表される元素です。
人間などの動物、植物にとって欠かすことができないミネラル(無機質)と言われます。
人間の体内では、そのほとんどが骨と歯に存在し、一部は筋肉中や体液などにも存在します。
カルシウムというと、栄養素のイメージが強いかもしれませんが、実はコンクリート製品に利用されることの方が多いのです。
セメントであったり、石材であったり、身近なところでもカルシウムが活躍しています。
カルシウムを多く含む食品
カルシウムを多く含む食品は、だいたいみなさんがイメージする通りです。
牛乳や乳製品、小魚、大豆、そして緑黄色野菜などが挙げられます。
日本人はカルシウム不足!
厚生労働省が定めるカルシウムの摂取量基準は、成人男性で1日あたり650gから800g、成人女性で650gです。
しかし、過去の調査で一度も必要量を満たしたことがないほど、日本人にとっては不足している栄養素なのです。
骨を作る
カルシウムの働きといえば、みなさんご存知の通り骨を作る働きです。
先ほどもお話しした通り、体内におけるカルシウムの大半は骨に存在しています。
骨は体を支える基礎となるものですから、その重要性は言うまでもありません。
骨は生まれ変わる
骨というと、一度形ができたらもう変わらないというイメージがあるかもしれません。
しかし実際は、骨は破壊と再生を繰り返しながら、新しいものに絶えず生まれ変わっているのです。
新しい骨を作る働きを「骨形成」、骨を壊す働きを「骨吸収」と呼びます。
その際に新しいカルシウムを取り込んだり、骨を構成していたカルシウムを血中に放出したりして、カルシウムの濃度を維持しています。
骨はカルシウムだけではない
骨を強くするというと、カルシウムばかり摂取していればいいというイメージがあります。
しかし、骨はカルシウムだけでできている訳ではありません。
タンパク質から作られるコラーゲンや、マグネシウムやリンといったミネラルも、骨を構成する大切な成分です。