少年野球に入団するお子さんのいる保護者の皆さま、社会人野球を始める皆さま。
野球に必要な道具類の準備は済みましたか?
少年野球も社会人野球も、野球をするのに必要な道具類は変わりません。
- グローブ
- バット
- スパイク(トレーニングシューズ)
- ユニフォーム類
- バッグ
- 水筒
- タオル
- 野球帽
ユニフォームや野球帽、バッグなどはチームごとに決められたものがあるはずです。
反対に、グローブやバット、スパイクなどは個人の自由で決められます。
ただ、実際に選ぶとなると、野球専門店には種類が多く「どれを選べば…」と迷ってしまいます。そこで、今回は野球用のトレーニングシューズ(スパイク)の選び方について詳しくご紹介します。
数あるトレーニングシューズの中から特におすすめの20選をランキングにしていますので、ぜひ参考にして下さい。
アッパーの種類
トレーニングシューズはまず”アッパー”からチェックします。
アッパーとはつま先周りを守っている部分のことです。
天然革・合成革・メッシュ・ヌバックなど種類が、特徴があります。
天然革
基本的に”牛革”が、中には”カンガルー革”が疲れているものもあります。
天然のものだけに足の形に変形しやすく、もっとも馴染みやすいタイプです。
しかし、”雨に弱い”という特徴もあり、正しく手入れしないとすぐダメになります。
合成革
”ポリウレタン”やその他の合成物質を材料をベースに編み込まれた生地のことです。
トレーニングシューズの中ではもっとも安価で、気軽に手に入れられるタイプと言えます。
また、天然革に比べると雨にも強く、多少雑に扱っても問題なく使用できます。
メッシュ
トレーニングシューズの一部に”メッシュ素材”が使用されたタイプです。
”通気性”の良さが特徴で、夏場の練習中などにも蒸れにくくて助かります。
ただ、雨が降ると染み込みやすく、雨の次の日には泥まみれになるので要注意です。
ヌバック
革の部分をヤスリがけし、”起毛加工”を細かく施したタイプのことを指します。
革が細かく逆立っているので肌触りが良く、プロの中でも少しずつ人気が高まっています。
また、トレーニングシューズの中でも特に”軽量”なのもポイントです。
スパイクの種類(歯の形状)
アッパーが決まったら、次はトレーニングシューズの”スパイク”をチェックします。
スパイクとは足裏の突起物のことで、主に滑り止めとしての役割があります。
金歯タイプ・ポイントタイプの2種類があり、感覚が違うので重要です。
金歯タイプ
スパイク部分が”金属”でできているタイプです。
金属なだけにグリップ力が強く、地面でしっかりと踏ん張れてスピードが出ます。
ただ、慣れていないとグリップ力が強すぎて少し使いにくいかもしれません。
ポイントタイプ
スパイク部分が”プラスチック”または”樹脂”でできているタイプです。
金属ほどのグリップ力はないものの、その分だけ安価で手に入りやすいと言えます。
また、金属よりも軽いので、小学生や初心者のトレーニングシューズにおすすめです。
スパイクの種類(取り付け方式)
トレーニングシューズのスパイク(金歯タイプ)には取り付け方式に違いがあります。
”埋め込みタイプ”と”取り替えタイプ”と、大きく分けて2つのタイプです。
取り付け方式によって手入れのしやすさ、長持ちするかが変わります。
埋め込みタイプ
スパイクがトレーニングシューズに埋め込まれているタイプです。
しっかり埋め込まれているのでずれる心配がなく、手入れ自体も簡単です。
しかし、スパイクがすり減ると買い換える必要があり、道具費としても高くなります。
取り替えタイプ
トレーニングシューズのスパイクが脱着式になっているタイプです。
ネジやボルトなどでスパイクが脱着できるので、すり減っても交換できます。
スパイクだけの交換なので費用は安いのですが、その分だけ手入れが大変です。
カットの種類
スパイクが決まったら、次はトレーニングシューズの”カット”を選びましょう。
カットとは、トレーニングシューズの足首周りに当たる部分のことです。
ローカット・ミドルカット・ハイカット・山形カットなどがあり、足首をどう保護したいかで決まります。
ローカット
カット部分がくるぶし下までしかなく、”ノーマルカット”とも呼ばれる一般的なタイプです。
ノーマルカットと呼ばれるだけあり、内野手・外野手に関係なくどのポジションでも使えます。ただ、一切足首を保護してくれないので、クロスプレーのあるポジションは避けた方が良いかもしれません。
ミドルカット
カット部分が”くるぶしの少し上”まであるタイプになります。
ローカットとあまり変わらない性能ですが、感覚的に足首を守ってくれます。
初めはローカット、慣れてからミドルカットを試すくらいで良いでしょう。
ハイカット
カット部分がくるぶしを完全に覆うようについているタイプです。
足首をしっかり保護してくれるので、キャッチャーやファーストなどクロスプレーの多いポジションにおすすめです。反対に、動きづらくなるので、セカンドやショートなど内野手には不向きと言えます。
山形カット
カット部分が”山形”になっており、くるぶしより少し上まで覆うタイプです。
ノーマルやミドルよりも足首を守ってくれる上に、ハイカットよりも動きやすさがあります。
ピッチャーや外野手など、しっかりとしたフォームで投げる必要のあるポジションに向いています。
ベロの種類
カットの次は、トレーニングシューズの”ベロ”を見ていきましょう。
ベロとはメーカーのロゴが印字されたトレーニングシューズの最上部のことです。
立ちベロ・折り返しベロの大きく2種類があり、トレーニングシューズの保護に役立っています。
立ちベロ
ベロの部分がピンッと立っているタイプになります。
ベロが立っているのでグラウンドの砂が入りにくく、足首の保護にも役立ちます。
ただ、トレーニングシューズと足との隙間が少なくなり、蒸れやすいのが難点です。
折り返しベロ
ベロの部分がヒモ(紐)側に折れ曲がっているタイプです。
ヒモを覆うように付いているので、ヒモの劣化を防いでくれます。
しかし、その分だけトレーニングシューズの中に砂が入りやすく、手入れも大変です。
ヒモとベルトの種類
ベロの部分が決まったのなら、最後にトレーニングシューズの”ヒモ”と”ベルト”を決めます。
ヒモ(または、ベルト)はトレーニングシューズをしっかり足に固定するためのものです。
ヒモタイプ・ベルトタイプがあり、固定する力と使いやすさには大きな違いがあります。
ヒモタイプ
一般的なスニーカーと同様に、ヒモで靴を固定するタイプです。
足のサイズ、靴下の厚さなどに関係なくしっかりと固定でき安定感があります。
ただ、1回ずつヒモと結ぶ必要があり、小学生には少し難しいかもしれません。
ベルトタイプ
面ファスナー(または、マジックテープ)を使用して固定するタイプです。
バリッと剥がしてピタッと付けるだけと、誰でも簡単に脱ぎ着ができます。
本格的な試合には不向きですが、トレーニング用としては使いやすくおすすめです。
野球用トレーニングシューズを選ぶポイント
先述した内容からも分かる通り、野球のトレーニングシューズといっても部位ごとに様々な違いがあります。
正直、初めての方だと「どれを選べば良いのか…」と途方に暮れることでしょう。
そこで、野球用のトレーニングシューズを選ぶ上で重要となるポイントを3つにまとめてみました。下記の内容を基準に、先述した内容と合わせて考えるとベストなトレーニングシューズが見つかるはずです。
サイズは少し余裕を持って
野球用のトレーニングシューズは”サイズ感”で選ぶことをおすすめします。
というのも、野球をシンプルにすると”走る・投げる・打つ”の3要素しかなく、どれも”踏ん張る”ことが欠かせません。
当然、踏ん張るためには地面と接しているトレーニングシューズとのフィット具合が大切です。
野球用のトレーニングシューズは”足のサイズより少し大きめに”が基本と言えます。
野球用のソックスは分厚く、季節によってはタイツなどを着用することもある為です。
できれば実際にプレーする格好で試着し、難しいようなら足のサイズより少し大きめを選びましょう。
日本人は足幅が広め
先述したサイズ感と似ていますが、野球用のトレーニングシューズは”足幅”にも注意が必要です。
実は、日本人という民族は世界的にも”足幅が広い”とされています。
つまり、海外ブランド(世界基準)のトレーニングシューズだと足幅がきついことが。
天然革なら伸び縮みしますが、それ以外の素材を選ぶのなら少し幅広にしておくと安心です。
デザインがモチベーションに
「元も子もない!」と言われそうですが、野球用のトレーニングシューズは”デザイン”がもっとも重要です。
野球に限らず全てのスポーツは”モチベーション”によってパフォーマンスが大きく左右されるため。単純に「楽しい!」と思えることが、野球を始めとしたスポーツで上達する1番の方法なのです。
まずは好きなデザインを決め、その中からサイズ感や部位ごとに調節することをおすすめします。