それぞれに各名称があり、それぞれ役割があるので、例えば「腸腰筋を鍛える」と云うのは、とてもアバウトです。
私達が何気なく呼んでいる「腹筋」ですら、本来は「腹直筋」「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹横筋」と4つの筋肉に分かれる筋肉群の事を言うように、勿論トレーニング方法も各筋肉によって違いますし、それによる効果や、普段使われる部位も変わって来ます。
腸腰筋も同じです。
一概に「姿勢を良くしたいから」とか「体幹を鍛えたいから」腸腰筋を鍛えるのではなく、腸腰筋という筋肉群の中で、どの筋肉がどのように作用しているのかを知る事が重要になって来ます。
腸腰筋を一つのトレーニングで鍛える事は難しい
上述したように、腸腰筋は各筋肉に於いて繋がっている骨も違えば活躍する作用も違います。
活躍する筋肉が違えば、一つのトレーニングで全ての筋肉の発達を期待する事は出来ません。
一概に腸腰筋と言ってしまって、腸腰筋を鍛えれば足が早くなるだとか、姿勢が良くなる、と考えるのは早急です。
腸腰筋を鍛えるうえで大切なポイント
大事なのは、腸腰筋の中でどの筋肉を鍛えれば姿勢が良くなるのか、足が早くなるのか、その筋肉の使い方・効果をしっかりと意識できるようにすることです。
ですから、例えば姿勢に関して云えば、腸腰筋全体を意識するのではなく足の付け根から背骨下部までをしっかり支えてくれるコアの大腰筋を意識しなければなりません。
脊柱起立筋に密接に絡み合っているのもこの大腰筋です。
スタイルアップに重要な腸骨筋
また、スタイルアップ等骨盤をメインに於いた場合は、大腰筋ではなく腸骨筋が重要になってきます。
腸骨筋は大腰筋よりも骨盤に密接している筋肉ですから、特に女性のスタイルに影響を与える筋肉です。
この腸骨筋が衰えてしまいますと、骨盤が段々と光景していき、内臓が正しい位置におかれず、ぽっこりお腹の原因にもなります。
腸腰筋を鍛えるのは体幹や骨盤矯正にとても重要なのですが、その腸腰筋にも様々な役割があります。
腸腰筋を鍛える時は、身体のどこを良くするのか、腸腰筋の中のどの筋肉を鍛えれば良いのか、これらを知ることが大切です。
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[マッスルエレメンツ]