体の中で大切な働きをしているアミノ酸。
その種類は多く、ひとつひとつの役割を把握するのは大変です。
とはいえ、中には不足することで体の不調をきたすものも。
そんなアミノ酸の中から、今回は「バリン」を取り上げます。
バリンとはどんなアミノ酸なのか、その効果や摂取方法についてまとめました。
バリンとは
必須アミノ酸のひとつ
体内で働くアミノ酸のうち、20種類はタンパク質の構成成分となっています。
さらにその20種類は2つに分けることができます。
ひとつが体内で十分な量を合成することができる「非必須アミノ酸」と、体内で十分な量を合成することができない「必須アミノ酸」です。
バリンは必須アミノ酸ですので、食品やサプリメントから必要量を摂取しなくてはいけません。
【関連記事】必須アミノ酸と非必須アミノ酸の違いを理解して効果的に摂取しよう!
バリンが多く含まれる食品
バリンは「カゼイン」に多く含まれています。
カゼインとは牛乳の成分のひとつでプロテインにもなっていますから、聞いたことのある人も多いでしょう。
それ以外では、かつお節やいわしなどの青魚類、大豆や乳製品に多く含まれています。
おおむねほかのアミノ酸と同じ傾向にあり、これだけが不足することはほとんど考えられません。
BCAAのひとつで筋肉に作用
BCAAとは
筋トレ用のサプリメントを探していると、「BCAA」というサプリメントをよく耳にすると思います。
BCAAとは「branched-chain amino acids」の頭文字を取ったもの。
日本語に訳すと「分岐鎖アミノ酸」となります。
BCAAは、「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」から構成されます。
いずれもタンパク質を構成する必須アミノ酸です。
BCAAの効果とは
BCAAの3つのアミノ酸は、筋タンパク中のおよそ35%を占めています。
筋肉の回復や形成、およびエネルギーの補給に役立つアミノ酸であることから、筋トレ用のサプリメントとして重宝されています。
BCAAについては詳しくまとめた記事がありますので、こちらをご覧ください。
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