筋肉の脆弱化で肩甲骨の動きに支障がでてくると、肩甲骨のすぐそばにある菱形筋も固まってしまいます。この菱形筋は脂肪の燃焼に役立つ筋肉だといわれています。菱形筋の動きが悪くなってしまうと脂肪が燃焼しにくくなり、背中全体に渡り脂肪がつきやすくなるのです。
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肩甲骨の動きが良くなれば体全体が変化する
肩甲骨の周りの筋肉の状態が改善され、肩甲骨自体の動きが良くなれば、慢性的な肩こりの解消や猫背の予防・改善などが期待できます。パソコンやスマホを扱うことが多い人は、ぜひ肩甲骨の動き改善のための対策を講じることをおすすめします。
また、猫背を予防・改善できるようになれば、バストアップや顔のたるみも解消されるなど、体全体の引き締め効果も期待できます。
以下、いくつかの肩甲骨はがしの方法を参考にし、少しずつ肩甲骨はがしを試してみてください。
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自分で出来る肩甲骨はがしの方法4選
肩関節と周辺の筋肉を利用したストレッチによる肩甲骨はがし
肩甲骨を動かす上で最も密接な関係がある体の部位といえば、やはり三角筋と繋がりのある肩関節なのではないでしょうか。
肩甲骨と肩関節を連動させた形でストレッチを行うのであれば、両腕はある程度の高さまで上げて肩関節に捻りの動きを加えるのが効果的です。
背中の筋肉と背骨を利用したストレッチによる肩甲骨はがし
肩甲骨と周辺の筋肉に大きな影響を及ぼすとすれば、代表的な部位として背中の筋肉と背骨が考えられます。
肩甲骨と背骨それぞれに関係ある筋肉として代表的なのが僧帽筋と広背筋・脊柱起立筋。それぞれ同時に効率的に動かすのであれば、手を後ろに組むことで3つの筋肉に力を入れる意識が持ちやすくなるでしょう。
四つん這いの体勢で行うストレッチによる肩甲骨はがし
立った姿勢だけだとどうしても動きに制約がついてしまいます。ダイナミックな体勢でストレッチを行いたいのであれば、四つん這いになり膝を床につくことで、両足と両手でバランスを保ちながらストレッチを行うことが可能です。
四つん這いだと肩や背中の筋肉だけでなく、腰やお尻・太ももなどの筋肉や股関節周りも利用してストレッチを行うことができます。
仕事の合間など隙間時間を利用したストレッチによる肩甲骨はがし
忙しいビジネスパーソンともなると、ストレッチを長い時間かけて行うことが難しい場合もあるでしょう。
デスクに座ったまま数分でできるストレッチや、休憩場所や食事の買い出しに出たときなど隙間時間にできるストレッチを利用して肩甲骨はがしを行うことも1つの方法です。