坐骨神経痛とはどのような症状のことをいうのか?
坐骨神経は、腰の部分から足にかけて伸びる神経です。その坐骨神経に、何らかの圧力がかかり圧迫感や刺激を感じることで痛みが現れます。
多くの場合は腰痛から発生し、お尻や太ももの裏・下腿部・足先という順番で上方から下方にかけて段々と痛みが現れてくることが一般的な症状のようです。
何も処置しなければ、足腰の痺れや痛みが強くなる一方となり、立ち上がる際や体を動かし始める際に、痛みにより動作が開始しづらくなってしまいます。
坐骨神経痛になってしまう原因とは?
年齢層の違いにより、坐骨神経痛になってしまう原因は異なってきます。比較的に年齢層が低い場合は、椎体の間に位置する椎間板の一部が正しい場所から突き出すことにより発生する腰椎椎間板ヘルニアが、主な原因として考えられます。
高齢者については、脊柱管が通常より狭くなってしまうことで発生する腰部脊柱管狭窄という神経痛が、主な原因として考えられます。
ただ、一概に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄だけが原因だとは断言できません。その他の病気やアルコール依存症など、意外な病気や症状から坐骨神経痛が引き起こされる場合もあるのです。
坐骨神経痛の緩和にはストレッチが効果的
坐骨神経痛の主な原因となる腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニア。どちらも背骨への圧迫により痛みやしびれなどが起こることから、圧迫されている箇所を逆に伸ばすためにもストレッチをすると効果的です。
ストレッチを行うことで坐骨神経痛に関係する部位だけでなく体全体の血の流れが改善され、痛みやしびれなどを和らげる効果が期待できます。
また、痛みのある部分をかばってしまうケースがありますが、かばうことは逆に他の部位に負担をかけてしまうことになり、姿勢が崩れてしまうことが稀にあります。そんなときもストレッチを行うことで柔軟性を向上させたり筋力をアップさせることができれば、坐骨神経痛の予防・改善につなげることができます。
お尻の筋肉や太ももの裏の筋肉も硬くなってしまうと、骨盤の動きが悪くなり腰への悪影響につながってしまうので、脚全体のストレッチも行うとさらに効果的です。
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坐骨神経痛を和らげるためのストレッチ法4選
座った姿勢で行うストレッチ。
ストレッチの経験があまりない初心者の人が行う場合、座った姿勢のストレッチは動作として比較的に簡単なのでおすすめです。
ポイントは曲げる部位の意識。腰が痛い場合でもこのストレッチで曲げる意識を持つのは腰ではなく、お尻を支点にして体を曲げるようにしましょう。お尻と太ももの裏が柔軟になれば、腰への負担も軽減されます。
股関節のストレッチで骨盤周りを柔軟にする
股関節を柔軟にすることは、坐骨神経痛の人にとってとても重要な要素です。坐骨神経痛は腰からお尻・脚全体に渡ってしびれや痛みが生じるものなので、下半身の中で最も大きな部位となる股関節はストレッチの効果が出やすいといえます。