軟式野球のボールの規格が2006年以来12年ぶりに変更され、2018年からは新しい規格のボールになっています。変更前後でのボールの違いや特徴、サイズ、試合用と練習用のボールについて、そして軟式ボールの選び方について解説していきます。
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野球の軟式球の規格が変わった
2018年から軟式ボールの規格が変わりました。それまでは3つだった区分が2つになり、形状や特徴も変わっています。
A号・B号・C号から「M号」と「J号に」
それまでは小学生はC号球・中学生はB号球・高校生以上はA号球というボールを使っていましたが、A号球とB号球が統合されて「M(メジャー)号球」、C号球は「J(ジュニア)号球」になります。重さや大きさも微妙に変更されています。
規格が変わるとどうなる?
規格が変わって最も影響を受けることは「ボールの買い替えが必要になる」ということです。チームや部活などでこれまで使用していたA・B・C号球はこれからは使えなくなるため、小学生まではJ号球を、中学生以上はM号球を買い直さなければいけなくなります。
また、ボールの大きさや重さに加えて表面や縫い目などの形状も変更になるため、投げたときや打ったときの感覚に慣れなくてはいけません。いち早く買い替えて使い始めましょう。
新しいボール「M号」と「J号」の特徴とサイズをチェック
新しいM号球とJ号球のサイズや特徴をチェックしておきましょう。
M号球と旧規格のサイズの違い
旧規格のボールのサイズはA号球が大きさ72mm・重さ136g、B号球が70mm・135gだったのに対し、新規格のM号球は大きさ72mm・重さ138gになっています。大きさこそA号球と同じですが、2g重くなっています。
中学生はB号球からM号球になるので、かなりのサイズ差を感じるでしょう。
J号球と旧規格のサイズの違い
旧規格のC号球は大きさ68mm・重さ128gでした。J号球は大きさ69mm・重さ129gと少し大きく重くなっています。1mm・1gという微妙な差ですが、握ったときや投げたときの感覚はかなり変わるでしょう。
新規格のボールははずまない
新規格のボールはバウンドを抑える作りになっています。バウンドの高さはA号球95cm・B号球90cmだったのに対してM号球は80cmと10〜15cmも低くなっています。またC号球75cmに対してJ号球70cmと5cmも低くなります。
叩きつけるバッティングのときに影響が出そうです。
表面の凹凸が復活している
2006年の規格変更のときに軟式ボールの表面にあった凹凸(ディンプル)が廃止されていましたが、今回の規格変更でディンプルが復活しています。今回の新規格ボールのディンプルはハートのような形をしているのが印象的です。
手にかかりやすくなったため、ピッチャーからすると投げやすくなったと感じる人が多いです。
硬式のボールに近づけた
バットにあたったときの反発力はこれまでのボールと変わらないように作られています。ややミートしやすくなったという声や飛びやすくなったという声もありますので、バッターにとって不利なことはなさそうです。
なお、硬度は表面で2〜3%程度上がっているため、低く速い打球のゴロやライナーなどが増えると予想されています。バウンドや打球の質の面で硬式のボールに近づいています。
試合用のボールと練習用のボールを区別して選ぼう
軟式野球のボールは試合で使用できるものと、試合では使えず練習のみで使用できるものがあります。間違えて購入すると試合ができなくなるおそれがありますので注意しましょう。
試合に使えるのは「公認球」
試合で使用できるボールは「公認球」として販売されているボールです。「公益財団法人全日本軟式野球連盟」によって公認されているボールが唯一試合球として公式戦・大会などに使用できるボールです。