福岡ソフトバンクホークスの強打者、柳田悠岐(やなぎた ゆうき)選手の筋肉が大注目を浴びています。
近年プロ野球選手の筋肉トレーニングが注目される中、特に柳田悠岐選手が取り入れているストイックなトレーニングと、筋肉を作り上げた食事内容が話題になっています。
柳田悠岐選手がプロ野球界のスラッガーと呼ばれるその秘密は、鍛え抜かれたその肉体にあるようです。
柳田悠岐選手の超人的ボディを作り上げたストイックなトレーニング方法と、驚きの食事内容に迫ります!
柳田悠岐の肉体改造は「鶏地獄」
2017年に話題になった柳田悠岐選手の「鶏地獄」は彼の肉体を極限まで鍛えぬくことが出来ました。
鶏地獄と呼ばれる驚きの食事内容を詳しく見ていきましょう。
驚きの食事制限
彼は朝食にゆで卵の白身を8個分+野菜+フルーツを食べ、昼食は鶏むね肉360gの入ったサラダ、更に夕食はマグロなどを摂取しています。
炭水化物は一切摂取せずに過ごしていたようです。
ゆで卵の黄身には体に必要な必須アミノ酸が全て含まれており、ビタミンも豊富です。しかしコレステロールが高めなので、柳田悠岐選手は黄身をのぞいた白身だけを口にしていました。
卵の白身の栄養素を見てみると、黄身よりは少ないですが低脂肪タンパク質、ビタミンB(糖質の代謝)が含まれています。また白身が保有する「セレン」は免疫力を向上させてくれます。
柳田悠岐選手は徹底した糖質制限を行っていました。
ダルビッシュが反論?
柳田悠岐選手の徹底した食事制限に、異議を唱えた選手がいます。
球界で筋トレ塾などを開催するほどの肉体派投手であるダルビッシュ有投手です。
過剰な糖質オフは筋肉を減らすことになるという意見を出しており、さらに体脂肪を必要以上に減らすことは様々な弊害に繋がると指摘しています。
柳田悠岐選手のように炭水化物を抜くことで体に起こるプラスの変化
肉体改造に取り組んだ際に、炭水化物をほとんど摂取していなかった柳田悠岐選手ですが、毎日の食事から炭水化物を抜くと体にはどのような変化が現れるのでしょう。
球界からも賛否両論の意見が出ているようですが、まずは炭水化物を抜いて現れるプラスの効果を見ていきましょう。
体重が落ちる
炭水化物を抜くということは、同時に摂取糖質を減らすことになります。
糖質は体に吸収されることでブドウ糖となり、血液中の糖質を上げ血糖値が上がります。その上がった血糖値を抑えようとインスリンが分泌されます。
インスリンは脂肪を溜めこみやすく、脂肪分解を鈍くしてしまうのです。
その為、炭水化物を抜くことで摂取糖質が減り、それによりインスリンの分泌が抑えられると脂肪の溜めこみがなくなり脂肪分解もされやすくなるのです。
また単純に炭水化物は体内に水分を溜めこむので、炭水化物を抜くことで体内の水分量が減り体重が落ちます。
脂肪が燃焼しやすくなる
炭水化物を取らないと血糖値は下がったままの状態になります。すると血糖値を上げようとグルカゴンというホルモンが分泌されます。
グルカゴンは糖質を含む脂肪を分解することで、血液の中に糖質を送り込みます。
このことから炭水化物を抜くと脂肪が燃えやすくなるのです。炭水化物を抜く方法は余分な脂肪を取り除きたい時に適した食事制限といえます。
炭水化物を抜くことで体に起こるマイナスの変化
炭水化物を抜くというストイックな肉体改造には多くの警笛も鳴らされています。その中にはダルビッシュ選手がコメントしたような筋肉が落ちやすくなるというマイナス面も含まれます。
筋肉量が減る
糖質を極端に制限することで、体内のアミノ酸から糖分を補おうとする働きが生まれます。
また体の中の糖エネルギーが減少することで、必要な糖エネルギーを補う為に筋肉を分解しアミノ酸へ変化させていきます。
このようにして脂肪と共に筋肉量も減ってしまう危険性があります。
この危険性を回避する為には、必要エネルギーを補うためにキロ単位の大量の肉を摂取することになります。
疲労感を感じやすくなる
炭水化物を抜くことで血糖値が下がり、脳のエネルギー源となるブトウ糖が減ることで疲労を感じやすくなります。
いわゆる低血糖の症状を起こす場合があるのです。
低血糖では空腹感や疲労感からはじまり、動悸を感じたり集中力が低下、ひどい状態では痙攣も起こしてしまいます。
アスリートの場合トレーニングも行うため、持久力や集中力を保つ為にもタンパク質や脂肪をしっかり補充する必要があります。
頭痛や吐き気を感じる
頭痛や吐き気も低血糖症状の一つです。
また炭水化物を抜くことで体への水分保持が出来なくなり体の水分が減ってしまいます。その為体重は落ちますが、水分と共に必要なミネラルも失ってしまいます。