東京2020オリンピックの馬術競技での活躍が期待される日本選手を紹介!オリンピック出場の基準に男女の差はあるの?

 

オリンピックの数ある競技の中でも他にない「動物と共に競技に取り組む」という特徴を持つ馬術。

人の最高峰を競い合うだけでなく、馬の実力も競い合うのがこの競技の魅力です。

また、颯爽と駆け抜ける様はとてもカッコよく、憧れる人も多いのではないでしょうか?

今回は馬術競技の内容と、オリンピックで活躍が期待される選手に迫ります。

馬術競技の種目

馬術競技はいくつかの種目に分けて実施されます。

まずは、その内容を見てみましょう。

馬場馬術

20m×60mのアリーナ内で、演技の正確さや美しさを競う。「常歩(なみあし)」、「速歩(はやあし)」、「駈歩(かけあし)」の3種類の歩き方を基本に、様々なステップや図形を描いたりする。演技内容がすべて決められている規定演技と、決められた運動で構成して音楽をつけて演技する自由演技がある。
運動項目ごとに0~10点がつけられ、また、演技全体の印象について採点する総合観察点を合計する。自由演技においては、芸術的評価(音楽の選曲や運動との調和や図形のユニークさなど)が加わる。

引用元:https://www.2020games.metro.tokyo.jp/taikaijyunbi/taikai/syumoku/games-olympics/equestrian/index.html

馬場馬術で披露される馬のステップは、一歩一歩が非常に美しく芸術的。

しかも、その洗練された動きを馬が魅せるという点に驚きを覚えます。

特に、最後に記載されている「自由演技」においてはスキルのみならず、センスが問われる種目です。

体力やパワーよりも、繊細かつ的確な動きを求められるため、様々な年齢層の選手が活躍している点もこの種目の特徴といえます。

障害馬術

競技アリーナに設置された様々な色や形の障害物を、決められた順番通りに飛越、走行する競技で、ミスなく規定の時間内にゴールすることが求められる。障害物の落下や、不従順(障害物の前で止まる、障害物を避ける等)、規定タイムの超過があった場合に減点となる。

引用元:https://www.2020games.metro.tokyo.jp/taikaijyunbi/taikai/syumoku/games-olympics/equestrian/index.html

障害馬術では、馬を上手に誘導していくつもの障害物をクリアする必要があります。

当然ですが馬にとってルート内にある障害物は不快な存在。

それを騎手の腕によっていかに突破させるかが、この種目の見せどころなのです。

そのため、馬とのより円滑なコミュニケーションが必須であることは言うまでもありません。

さらにオリンピックは、人にとっても馬にとっても普段以上に緊迫感を与える舞台です。

日ごろから人と馬の間に信頼関係を築き上げ、一緒に乗り越えることが大切。

また、オリンピック競技「近代五種」の馬術種目でも「障害馬術」が行われているのはご存知でしょうか?

「近代五種」と「馬術」の2つの競技には大きな違いがあります。

「近代五種」では抽選で決まった初めて対面する馬と競技に挑み、「馬術」では慣れ親しんだ馬と取り組むのです。

一見似た競技であっても全く違う楽しみ方ができますね。

総合馬術

馬場馬術競技・クロスカントリー競技・障害馬術競技の3競技を同一人馬のコンビネーションで3日間かけて行う競技である。

引用元:https://www.2020games.metro.tokyo.jp/taikaijyunbi/taikai/syumoku/games-olympics/equestrian/index.html

3種類の種目を3日間にかけて行う総合馬術。

メインとなるのは「クロスカントリー」です。

それでは「クロスカントリー」の内容も見てみましょう。

クロスカントリーコースは自然に近い状態の地形に竹柵、生垣、池、水濠、乾壕などの障害物が設置される。自然を生かした起伏の富んだコースに設けられた難易度の高い障害をクリアしなければならず、選手の技術や馬の体力・勇気などが勝敗に影響を与える。

引用元:https://www.2020games.metro.tokyo.jp/taikaijyunbi/taikai/syumoku/games-olympics/equestrian/index.html

「クロスカントリー」では障害物のあるコースを6kmほど駆け抜けます。

なかなかの長距離ですね。

しかも、コースには自然に近い状態の起伏に富んだ地形を採用。

「クロスカントリー」は、人にとっても馬にとっても過酷な競技内容といえます。

そして、総合馬術は3日間にかけて行われるため、人のみならず馬の状態にも気を配る必要があるのもポイントです。

出場にあたっては男女問わない

数あるオリンピック種目は、どれも「男子」と「女子」は別々のトーナメントで実施されます。

ところが、馬術で出場するにあたって性別は問われません。

男女の騎手が一緒になって競い合うのです。

これも他の競技にない魅力の1つといえます。

男女に基準の差は?

とはいえ、一般的に男性と女性では身体的パフォーマンスの差が大きいと考えられるはずです。

男女平等に出場権があるのなら、基準に差はあるのか…?

その答えはNOです。

実は、男女全く同じ基準が適用されます。

そもそも馬術は男性のみが出場可能とされてきた歴史があります。

そこに女性が参入するようになり、今の男女が入り混じった形式となりました。

重視されるポイント

馬術においては男女の身体能力の差よりも、馬との親密なコミュニケーションをとる能力が問われます。

単純に性別だけでパフォーマンスの全てが変わる訳ではないのです。

普段からの馬との関わり方が、大会での息のピッタリと合った動きにつながります。

馬術の楽しみ方

馬術という競技のルールが段々と分かってきましたね。

では次は、馬術のどんな点に注目するとより楽しめるのか、お話ししていきます。

馬とのコミュニケーションの取り方

オリンピックにおいては数々の競技があり、例えばテニスなどのスポーツではダブルスの枠が設けられています。

ダブルスで出場する際、ポイントとなってくるのはタッグを組んでいる相手との信頼関係。

息の合った選手同士だとお互いの長所が相乗効果で発揮できるでしょう。

馬術においてはこのタッグが人と馬で組まれます。

人が一生懸命に競技をこなそうとしても、馬へのコミュニケーションが一方的であれば上手くいかないのです。

人同士でも同じですね。

一方的に意見を押し付けるだけでは、人の心はなかなか動かせません。

競技を有利に進めるために、騎手が馬に対してどんなアプローチをしているのかが、競技の見どころといえます。

芸術的要素

馬術はその「美しさ」が魅力の競技。

単にスピードやパワフルさを求めるのではなく、その正確性や美を追求します。

競技に出場する馬や騎手の様子をじっくりと観察すると、些細な動きまでも洗練されており、その「美しさ」に魅了されることでしょう。

オリンピック馬術での日本の活躍

馬術は1900年パリ大会から実施されており、長い歴史を持つ競技です。

日本においてはまだまだ知名度が低い印象を受けます。

ですが、欧州ではかなりの人気。

夢中になれる魅力がたくさん詰まっている競技なのです。

そんな馬術において、日本は今までのオリンピックでどのような活躍を繰り広げているのでしょうか?

西竹 一

日本がメダルを獲得したのは過去1回。

1932年ロサンゼルス大会の障害飛越個人において、西竹一選手が金メダルを獲得しました。

これが唯一の記録になるため、日本はまず念願のメダルを勝ち取ることが目標となります。

また、オリンピックで活躍することで、馬術に対する関心も深くなることが期待できるでしょう。

法華 津寛

2012ロンドン大会で出場した法華津寛選手。

なんと71歳でのオリンピック出場となり、注目を浴びました。

これはオリンピック史上3番目の高齢出場なのだそうです。

「年齢なんて関係なく活躍できる」ことを証明した選手といえますね。

日本国民は法華津寛選手の出場に圧倒され、一躍メディアにも取り上げられました。

ちなみに彼が出場したのは馬場馬術です。

武田 麗子

2016年リオ大会に出場した武田麗子選手。

前回の2012年ロンドン大会から出場しており、その馬術に取り組む熱心な姿のみならず、抜群のルックスが日本国民を夢中にさせました。

2020東京大会でもぜひ出場して、日本に馬術の魅力を届けてほしいですね!

オリンピック育成強化選手

2020東京大会に向け、日本では各競技で「オリンピック育成強化選手」が選抜されています。

これは、その名の通りオリンピックでの活躍が見込まれる選手を選出する制度。

「東京2020馬術競技強化対策事業」の一環で行われており、海外で練習するなど、世界で活躍するためのサポートが受けられるのです。

また、馬術部門の選定においては公益社団法人日本馬術連盟が審査し「強化選手」が決定されます。

つまり、厳格な審査を通過した選手はそれだけ可能性を秘めた期待のホープであるということ。

2020東京大会に向けて選ばれた2名の選手に迫りましょう。

大田 芳栄

大田芳栄選手は (社)東京乗馬倶楽部に所属する女性の騎手です。

愛馬の名前はパーチェ。

数々の日本国内の大会で優勝を経験している彼女は、2018年にはアジア競技大会にも出場しました。

惜しくもメダルを逃しましたが、「強化選手」に指定された彼女は、馬術の本場ドイツで練習に取り組んでいる最中です。

海外での練習経験は世界に通用する力を付けるきっかけになるのではないでしょうか。

照井駿介

乗馬クラブを経営する一家に生まれた照井駿介選手は、幼少期から馬と触れ合ってきました。

中学になる頃には本格的にプロを目指すことを決意。

そこから彼の乗馬における活躍が始まりました。

進学した大学の馬術部では全日本学生馬術選手権大会で優勝するほどの実力を発揮。

そして、照井駿介選手はみごと「強化選手」に指定され、愛馬アリアス・マックス号とともに、海外で2020東京大会に向けた練習をに取り組んでいます。

そんな中、2018年のアジア競技大会では馬術団体において金メダルを獲得。

個人でも4位という素晴らしい成績を叩きだしました。

惜しくも個人でのメダル獲得を逃してしまいましたが、初めてのシニア大会にしてこれだけの成果が残せるのは、世界と戦える実力を持った選手である証拠です。

アジア競技大会での活躍

先ほど「アジア競技大会」という言葉が出てきましたが、これは4年に1度行われるアジア最大のスポーツ祭典。

その中の馬術競技において、日本は素晴らしい功績を残しました。

二冠優勝

2018年アジア競技大会でなんと日本は、団体と個人の両方で金メダルを獲得しました。

あまり報道はされていませんが、実は日本はアジアでかなり強い国なのです!

ちなみに、団体が優勝したのは馬場馬術。

個人が優勝したのは総合馬術です。

大岩 義明

2018年アジア競技大会の総合馬術個人で優勝した、大岩 義明選手と愛馬のバートエルJRA。

団体での優勝にも貢献しました。

2019年時点で43歳になる大岩 義明選手は、日本の誇るベテラン騎手。

アジア競技大会では日本代表の主将を務めました。

彼がアジア競技大会で優勝するのは実はこれで2度目。

実は3大会ぶりの優勝なのです。

4年おきに開催される大会なので、9年ぶりの達成ということになりますね!

この勢いをぜひ2020東京大会まで届けてほしいものです。

馬術の強豪国

アジアにおいてトップレベルの実力を発揮している日本。

オリンピックではアジアを越えて、世界の強豪と戦う必要がありますね。

メダルを獲得するうえでは、突破しなければならない強豪国があります。

馬術の起源を辿ることで強豪国の強味が見えてくるでしょう。

ブリティッシュ式

現代における馬術を大きく分類すると「ブリティッシュ馬術」と「ウェスタン馬術」の2つに分類される[1]。「ブリティッシュ馬術」はヨーロッパ発祥の馬術であり、それに対して「ウェスタン馬術」は新大陸におけるカウボーイ乗馬を起源とした馬術である。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/馬術

上記の2種類の分類のうち、オリンピックの馬術競技は「ブリティッシュ乗馬」…つまりヨーロッパが起源です。

ヨーロッパでは古くから親しまれている競技で、男性が礼儀作法や美を学ぶ「たしなみ」としての要素もあるのだとか。

ゆえに、起源であるヨーロッパの実力は確かなものといえます。

ドイツ

馬術の強豪国はズバリ、ドイツです。

ドイツは日常生活において人と馬が共存しており、当たり前のように馬に乗るようになるのです。

幼い時から身に着けた乗馬のテクニックが、馬術という競技に活かされているのでしょう。

また、馬の血統にもこだわっており、ハイスペックな馬が育てられているのも強い理由の一つです。

そう考えると、なかなか手ごわい相手ですね。

日本の「強化選手」は強豪ドイツへ渡り、そのスキルを得る努力をしています。

最後に

日本においてはまだ一般的な競技ではない馬術ですが、近年では日本はアジア大会で活躍を見せています。

今の勢いならば、アジアの枠を越え世界でメダル獲得を叶えることもできるかもしれません。

1932年ロサンゼルス大会での金メダルを再現できるよう、応援しましょう!

       

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