東京2020オリンピックのフェンシング競技で注目を集める選手を紹介!種目別のルールや見どころを解説!メダル獲得なるか

 

北京オリンピックで太田雄貴選手が日本人初となるオリンピック銀メダルを獲得してからというもの、多くの人がフェンシングに関心を寄せるようになりました。

今回はそんなフェンシングのルールや見どころ、東京オリンピックへの出場が期待される注目の選手について紹介していきます。

種目別のルール

フェンシングには「フルーレ」、「エペ」、「サーブル」の3種目があります。東京オリンピックではこの3種目をそれぞれ男子と女子、個人と団体に分けて実施。

日本のフェンシングを盛りあげるためにも、まずは3種目のルールについて理解しましょう。

フルーレ

剣を持って向かい合った両選手のうち、先にを伸ばし剣先を相手に向けた方に「優先権」が生じます。相手がその剣を払ったり叩いたりして向けられた剣先を逸らせる、間合いを切って逃げ切るなどすると、「優先権」が消滅し、逆に相手が「優先権(すなわち反撃の権利)」を得ることになります。

引用元:http://fencing-jpn.jp/about/

フルーレは日本で最も競技人口が多い種目。太田選手もフルーレの選手です。また、ロンドンオリンピックで日本が男子団体で銀メダルを獲得したのも、このフルーレでした。

エペ

全身すべてが有効面で、先に突いた方にポイントが入り、両者同時に突いた場合は双方のポイントとなります。ランプの点灯に注目していればどちらの選手がポイントを挙げたか判断できるので、最もわかりやすい種目と言えます。

引用元:http://fencing-jpn.jp/about/

日本ではフルーレが主流ですが、世界的にはこのエペが主流です。エペはフェンシング発祥の地、ヨーロッパで最も人気のある種目でもあります。

サーブル

フルーレとエペが「突き」だけの競技であるのに対し、サーブルには「斬り(カット)」と「突き」があります。ルールはフルーレと同様「優先権」に基づいていますが、「斬り」の技が加わる分、よりダイナミックな攻防が見られます。

引用元:http://fencing-jpn.jp/about/

3種目の中で最もフィジカル面が重要視されるのがサーブル。長身でリーチの長い選手が有利だといわれています。

個人戦と団体戦のルール

3種目のルールが分かったところで、次は個人戦と団体戦のルールを紹介します。

個人戦

個人戦は、3分×3セットの9分間・15本勝負(15点先取)。

引用元:https://tokyo2020.org/jp/games/sport/olympic/fencing/

上記は決勝トーナメントでのルール。予選では、3分間で5本先取した方が勝利となります。

団体戦

団体戦は1チーム4名のうち3名による総当たり戦で、3分間・5本勝負(5点先取)を9試合行い、45点先取または9試合までの得点の多いほうが勝利する。

引用元:https://tokyo2020.org/jp/games/sport/olympic/fencing/

もし9試合が終了した時点で同点だった場合は、1分間・1点先取で延長戦となります。

個人戦とはまた違う緊張感と責任感。選手たちにはメンタル面の強化も求められるでしょう。

見どころ

フェンシングを観戦する際は、どういった点に注目すると良いのか。東京オリンピックをより楽しめるよう、フェンシングの見どころについて紹介します。

アジア選手はヨーロッパ選手に勝てるのか?

フェンシングで勝敗を分けるのは、瞬発力とテクニック。息を呑むような緊張感の中、選手たちは相手の一瞬の隙を狙って技を繰り出します。

また、フェンシングは非常に試合展開が早い競技。よそ見をしている暇はありません。勝利が決まる一瞬を決して見逃さないよう、目を見開いて観戦する必要がありそうですね。

フェンシングは長い間、身長が高く手の長いヨーロッパ選手ばかりが目立っていましたが、近年では日本の太田選手をはじめ、多くのアジア選手がフェンシングで素晴らしい結果を残しています。

東京オリンピックではぜひ、ヨーロッパ勢とアジア勢の戦いにも注目してみてください。

男子選手の代表候補

ここからは代表候補の選手について、男子と女子に分けて紹介していきます。

それではまずは男子選手から。太田選手が引退した今、日本男子フェンシング界を牽引していくのは誰になるのか。そして、オリンピックでメダルを獲得するのは……?

太田選手の背中を追いかけるように、大勢の期待の選手が育っています。

敷根崇裕(フルーレ)

敷根選手は、フェンシングの元日本代表の父と国民体育大会出場経験者の母を持つ、フェンシング一家の生まれです。そのため敷根選手が競技を始めたのは早く、6歳で既に剣を持っていました。

2015年、高校生の時にフェンシング・ワールドカップの団体メンバーに選ばれ、2017年にはフェンシング世界選手権の個人で銅メダルを獲得します。そして同年に、夏季ユニバーシアードの団体で見事金メダルに輝きました。

剣を右斜め下に下げて戦う独特のスタイルを武器に、父の悲願でもあるオリンピック出場を目指します。

松山恭助(フルーレ)

松山選手は引退した太田選手の後を継ぐと期待されている選手です。高校生の時に、インターハイの団体と個人で優勝しています。

早稲田大学に進学してからもその勢いは止まらず、2016年に世界ジュニア選手権に出場すると団体で金メダル、個人で銅メダルを獲得。翌年のユニバーシアードにも団体と個人で出場し、団体で優勝、個人では2位という好成績を収めています。

リオオリンピックでは、トレーニングパートナーとして参加した松山選手。東京オリンピックではきっと、選手としての松山選手を見られることでしょう。

見延和靖(エペ)

見延選手がフェンシングを始めたのは高校生の頃。日本人としては初となる、男子エペ個人でワールドカップ優勝を果たしている選手です。

他にも2015年全日本選手権個人優勝や、2016年アジア選手権団体優勝など、輝かしい戦歴を持っている見延選手。2018年時点で世界ランキングは12位となっています。

見延選手はリオオリンピックに個人戦で出場しており、その時の成績は6位入賞でした。東京オリンピックではメダルを獲得することができるのか。注目が集まっています。

西藤俊哉(フルーレ)

西藤選手はフェンシングの元選手である父親の影響を受け、競技を始めました。父親の西藤繁さんは、西藤選手が育った箕輪町でフェンシングジュニアクラブを創設した人でもあります。

西藤選手は小学3年生の時、イベントの一環として太田選手と対戦。その時の経験がオリンピックを目指すきっかけになったと語っています。

20歳で初出場したフェンシング世界選手権で準優勝を果たし、同年の全日本フェンシング選手権では優勝。若手の中で最も期待されている選手といえるでしょう。

徳南堅太(サーブル)

徳南選手は高校でフェンシングを始め、すぐにその才能を開花させます。

徳南選手をフェンシングの道に誘ったのは、母校である福井県立武生商業高校の諸江克昭さん。諸江さんはこれまでにも多くの有名選手を指導してきた名監督であり、先述した見延選手も諸江さんの指導を受けています。

そんな諸江さんに才能を見込まれた徳南選手の戦歴は、2014年に全日本フェンシング選手権大会個人戦で3位、同年のアジア選手権大会団体で2位。さらに翌年の2015年のアジア選手権大会団体では、見事1位という成績を収めています。

しかし、個人で出場したリオオリンピックでは初戦敗退という悔しい結果に……。その時の悔しさをに、東京オリンピックでのメダル獲得を狙います。

女子選手の代表候補

ここからは女子選手の代表候補について紹介していきます。

日本人初となる女子オリンピックメダリストが、ついに東京オリンピックで誕生するのか。選手たちの活躍が期待されます。

宮脇花綸(フルーレ)

宮脇選手は5歳でフェンシングを始め、小学校4年生の時、第19回全国少年フェンシング大会で優勝しました。

幼い頃より素晴らしい成績を収めてきた宮脇選手。2016年にジュニアワールドカップで優勝し、2018年にはシニアのグランプリ大会で準優勝しています。

また、同年8月に行われたジャカルタ・アジア大会では、団体戦で日本初となる金メダルを獲得しました。

2019年2月時点で宮脇選手は日本ランキング1位、世界ランキング14位となっています。これからの日本女子フェンシング界を引っ張っていく選手といえるでしょう。

狩野愛巳(フルーレ)

狩野選手は小学1年生でフェンシングを始めましたが、本格的にやり始めたのは小学3年生の時。みちのく少年フェンシング大会で初めて優勝したのが、フェンシングにはまるきっかけだったそうです。

そうして中学では全国優勝、高校では世界選手権に2年連続で出場するなど、着々と実績を積み重ねます。そんな狩野選手の魅力はスピードとパワー。そして攻守どちらにも特化したプレースタイルです。

大学時代は2015年にアジアジュニア選手権大会で準優勝、2016年と2017年にアジア選手権大会で3位になっています。以上のことから分かるように、狩野選手は実力も実績も十分。東京オリンピックへの出場も期待できます。

脇田樹魅(サーブル)

脇田選手がフェンシングを始めたきっかけは、タレント発掘事業への参加でした。

これは何かというと、小学5年生から中学3年生を対象に潜在能力を秘めたタレントを発掘・育成し、優秀なコーチと引き合わせるという、脇田選手の出身県である福岡県が行っている取り組みです。

脇田選手はこのタレント発掘事業の審査に通り、初めてフェンシングに触れることとなりました。

そんな脇田選手の主な実績としては、2016年JOCジュニア・オリンピック・カップフェンシング大会と、全日本選手権の団体で優勝、2018年アジアジュニア選手県大会で団体3位、個人5位などです。

2018年では世界ランキング50位でしたが、2019年には16位までランキングを上げています。この勢いのまま、きっと東京オリンピックではメダル獲得を果たしてくれることでしょう。

東莉央(フルーレ)

東莉央選手は母親がフェンシング選手だったこともあり、小学5年生で競技を始めます。実は莉央選手の1つ年下の妹・東晟良選手も同じく、フェンシングの選手です。

東莉央選手と東晟良選手は姉妹で同じ目標をかかげる同士であり、数々の大会で1位争いをしてきたライバルでもあります。

2012年の全国少年フェンシング大会と、2016年のインターハイでは莉央選手が優勝、晟良選手が準優勝。2016年の女子フルーレの国内ランキングでは、晟良選手が1位、莉央選手が2位になっています。まさに日本女子フェンシング界の最強姉妹ですね。

また、莉央選手は2018年のアジアジュニア選手権で銅メダルを獲得。東京オリンピックは当然、姉妹揃っての出場を狙っています。

佐藤希望(エペ)

佐藤選手は5歳と1歳の息子を持つ、ママアスリート。フェンシングを始めたのは、高校生からです。

佐藤選手が競技を始めてから頭角を現すのは早く、高校3年生の時にはインターハイで優勝を果たしています。2009年に大垣共立銀行フェンシング部に入部してからは、2010年に広州アジア大会の個人で銀メダル、団体で金メダルを獲得しました。

2012年にはロンドンオリンピックに出場しますが、結果は初戦敗退。その悔しさをに、2016年のリオオリンピックでは日本女子初となる8位入賞を決めました。

東京オリンピックではついにメダルを獲得することができるのか。注目が集まっています。

まとめ

体格の不利を技術とスピードで補い、ヨーロッパ選手とも対等に戦えるまでに成長した日本のフェンシング。東京オリンピックではきっと、日本人の底力を見せてくれるはずです。

フェンシングには男子選手にも女子選手にも、有望株が多く存在しています。日本人初のオリンピック金メダル獲得も狙えることでしょう。

       

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