室伏広治さんといえば、日本では知らない人がいないほどのアスリートです。テレビなどのメディアにも出演する機会が多く、その強靭な肉体はスーツや私服などを着ていてもわかるほどです。
「鉄人」と呼ばれ、オリンピックや世界陸上などでも金メダルを数多く獲得している室伏広治さんの筋トレ方法やトレーニング理論、そしてこだわりの食事内容をチェックしてみましょう。
室伏広治さんの経歴をチェック!
水の下に行けば水圧でプレッシャーを感じるし、水の上に行けば浮き輪みたいに浮くし。自分次第ですよね
室伏広治 pic.twitter.com/Os3sXT7wCG
— しょう【お金稼ぎ日本代表】 (@645j0gis7kjt22f) June 26, 2019
室伏広治さんの経歴や現在の状況をチェックしてみましょう。どのような活躍をしてきたかを見ていると、まさに「前人未到」「唯一無二」という言葉がよく当てはまります。
室伏広治さんは世界的なハンマー投げ選手
室伏広治さんはスポーツ一家に生まれたサラブレッドです。お父様は「アジアの鉄人」と呼ばれた室伏重信さん、お母様はオリンピックルーマニア代表選手です。妹さんの室伏由佳さんもオリンピック代表選手として活躍しました。
小さい頃から水泳やテニス、ゴルフなどさまざまなスポーツを行いながら育ち、中学校からは陸上部に所属しました。高校生になってようやくハンマー投げに絞るようになり、インターハイ2連覇や当時の高校記録を破るなどの活躍をしています。
大学3年生のときに日本陸上選手権大会で初優勝した後、引退直前まででなんと20連覇を達成しています。アテネ・オリンピックで金メダルを獲得したほか、2011年の世界陸上選手権や1998年・2002年のアジア大会でも金メダルを獲得しています。
室伏広治さんは現在でも活躍中!
Welcome President Fraccari to Tokyo @WBSC pic.twitter.com/f3vaq3s30J
— Koji Murofushi PhD (@KojiMurofushi) November 18, 2016
室伏広治さんは2016年を最後に現役を引退していますが、現在では以下のような役職についてスポーツ界のさまざまな分野で活躍しています。
- 東京医科歯科大学教授・サイエンスセンター長
- 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事・スポーツディレクター
- スポーツ庁オリンピック・パラリンピック教育に関する有識者会議委員
室伏広治さんのトレーニング方法と鍛えるべき筋肉をチェック
陸上・日本選手権の初日、男子ハンマー投げの室伏広治選手は予選で敗退し、引退の意向を示しました。写真は最後の投擲となった第3投目です。 pic.twitter.com/6RnxlgkIa0
— 諫山卓弥 (@asahi_isayama) June 24, 2016
日本のスポーツ界の歴史を見ても室伏広治さんを超える筋肉や身体能力を持っている人はほとんどいないであろうと評されていますが、室伏広治さんの筋肉やトレーニング方法・トレーニング理論をチェックしてみましょう。
またハンマー投げで鍛えるべき筋肉の部位もご紹介します。
室伏広治さんの筋肉はすごい!
室伏広治さんは身長187cm、体重99kgです。何と体脂肪率は3%しかないということなので、体のほとんどが筋肉です。肩や腕、胸や太ももなどが太いことは一目瞭然ですが、首の太さも非常に特徴的です。
その筋肉の凄さはさまざまなエピソードで垣間見ることができます。
- 野球の始球式で時速131kmをマーク(しかもストライク)
- 高校生の時に国体でやり投げに出場し、専門外にもかかわらず2位
- 立ち幅跳びで3m60cm(非公式記録ながら世界記録更新)
- 背筋力が常人の3倍以上(389kg)
など、まさに「超人」といってよいエピソードばかりです。
室伏広治さんのトレーニング理論とトレーニング方法をチェック
室伏広治さんのトレーニングは非常にユニークです。
「同じ動作を反復して慣れてしまってはトレーニングとはいわないようにしている」ということをモットーとしており、バーベルを使ったトレーニングでもハンマーなどをぶら下げて不安定なバランスにして行うなど独自のトレーニング方法を採用しています。
室伏広治さんは非常に握力が強いことでも知られていますが、ハンドグリッパーのようなワンパターンな動きではなく、新聞紙を片手だけで丸めていくという複雑な動きを必要とするトレーニングを行っています。
上の動画の中でも他では見たことのないようなトレーニングを多く採用していることがわかります。
ハンマー投げで鍛えるべき筋肉はここだ!
ハンマー投げは腕で投げると思う人が多いですが、ハンマー投げで最も重要な筋肉は下半身です。どっしりとした下半身の安定感がないと思う方向に飛びませんし、体を回転させて下半身が生み出したパワーをハンマーに伝えなくては距離は伸びません。
また、回転しながら投げるためボディバランスを向上させる体幹トレーニングも欠かせなません。
室伏広治さんのような筋肉を作るトレーニングをチェック
https://t.co/m4Qm62H6Wi
陸上男子ハンマー投げの2004年アテネ五輪金メダリスト、室伏広治選手(41)が、体力の限界を理由に引退する意向を表明しました。(達) pic.twitter.com/4E9wAWwYcT— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) June 24, 2016
室伏広治さんのような筋肉を作るためにはかなりの筋力トレーニングが必要です。体作りの基本となる効果的なトレーニングをご紹介します。
スクワット
バーベルを使ったスクワットです。室伏さんはバーベルにハンマーを取り付けて不安定な状態で行っていましたが、危険なので通常のやり方で行いましょう。
- 肩幅よりもやや広めにバーを握る。
- バーを僧帽筋の上に乗せる。バーを握ったまま両肘を近づけるようにすると僧帽筋に乗せやすい。
- 肩幅程度に足を開き、胸を張って背筋を伸ばす。
- ひざをつま先と同じ方向に向けながら曲げていく。
- 太ももが床と平行になるまで体を下ろすこと。
- 10回×3セット行う。
ボックスジャンプ
太ももとふくらはぎを効果的に鍛え、瞬発力を高めることができるトレーニングです。
- 肩幅程度に足を開く。
- スクワットの要領でひざを曲げ、反動を利用してジャンプして台に飛び乗る。
- ひざはつま先と同じ方向に向けて曲げていくこと。
- 台に飛び乗ったときはひざでクッションを効かせること。
- 最初は低い台から行い、慣れてきたら徐々に高い台を使用する。
クリーン
クリーンは瞬発力と同時に全身の筋肉を鍛えることができるトレーニングです。ハンマー投げとクリーンにはポジティブな相関性があることが論文などでも発表されていますので、ぜひ取り入れましょう。
- 肩幅程度に足を開いて立ち、足幅よりもやや広めにバーを握る。
- 背筋を真っ直ぐに伸ばしたままやや体を前傾させてバーベルをひざ下まで下ろす。
- 息を吐きながらバーベルを肩まで一気に引き上げる。
- 10回×3セット行う。