筋トレ時に摂取することで効果を発揮すると言われるサプリメントはたくさんあります。
ですが、あまりに多すぎてどれを摂取すべきかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そんなサプリメントの中から、今回は「カルニチン」を紹介します。
カルニチンとはどんな成分なのか、その効果や摂取方法などをまとめましたので、サプリメント選びの参考にしてみてください。
カルニチンとは
アミノ酸の一種
カルニチンはアミノ酸の一種です。
体内において、いずれも必須アミノ酸である「リジン」「メチオニン」の反応により生成されます。
なお、カルニチン自体は、タンパク質を構成する20のアミノ酸には含まれません。
L-カルニチンとは
サプリメントなどではカルニチンを「L-カルニチン」と表記している場合もあります。
アミノ酸には、同一の構造ながら分子の配置が鏡写しになっている「L体」と「D体」が存在します。
また、両者が混じり合った「DL体」(ラセミ体)も存在します。
L体とD体は、同じ構造が逆になっているだけにも関わらず、性質は大きく異なります。
食品やサプリメントなどにおいて有効に働くのは、不思議な事にL体ばかり。
近年では、D体アミノ酸が体内で増えた場合、疾病の原因になる可能性が指摘されています。
カルニチンに限らず、アミノ酸においてL体かD体かの表記がない場合、基本的にはL体を指します。
カルニチンが多く含まれる食品
カルニチンは、羊肉や牛肉など、赤身の肉に多く含まれる特徴があります。
これは、カルニチンが筋肉中に存在するアミノ酸であることと関係しています。
カルニチンは体内でも合成されますが、その量は十分でないため、食品やサプリメントからも摂取したほうがよいとされます。
カルニチンは脂質代謝に効果あり
エネルギー生成で重要な役割
カルニチンは、脂肪酸をミトコンドリアへと運搬する役割を担います。
ミトコンドリアは細胞内小器官で、エネルギーとなる「ATP」を生成する重要な器官です。
ATPを生成するためには、脂肪酸やピルビン酸が必要となるため、カルニチンが不足すると、十分なエネルギーを作り出すことができません。