便秘解消には、腸内環境を整える食事内容が大切です。
しかし食事だけではなかなか解消出来ない、という人も多いのではないでしょうか。
腸の働きを司る蠕動(ぜんどう)運動は、腹筋の強さにも関わっているのです。
体をストレッチすることで血流を上げ、腹筋を使うことで蠕動運動を向上させていくことが便秘解消への近道といえるでしょう。
即効性のある便秘ストレッチ方法や、座っても出来るストレッチなど細かく伝授していきます。
今すぐに便秘解消したい方は是非トライして見てください。
便秘改善の為にストレッチは有効なのか
頑固な便秘で気がめいってしまうという声を耳にします。
いくら食事に気をつけても便秘になってしまうという人も中にはいるようです。
なぜ便秘になってしまうのか
そもそも、便秘になってしまう理由は何なのでしょうか。
健康な体ならば小腸で栄養をしっかり吸収し、大腸で水分が抜かれ、不要なものとして排出しやすい便が作られます。
しかし生活や体調など様々な原因から、内臓の働きが低下してくると腸の動きは鈍くなり便秘を引き起こしてしまうのです。
便秘の原因は様々ありますが、主なものは下記の4つではないでしょうか。
- ストレスによる便秘型過敏性腸症候群(腸の水分過剰吸収)
- ダイエットによる食物繊維の不足
- 腹圧の低下による蠕動運動の低下
- 運動不足による血流の悪化
ストレッチをすることで解消出来る
便秘解消のストレッチはお腹を中心に、腸の周辺を動かしていきます。
動くことで基本となる血流の流れを良くし、腸の蠕動運動をバックアップしていくのです。
またストレッチを正しく行なうことで、副交感神経を優位にしてストレスを軽減させることも可能です。
日頃から運動をしていない、という人は腹圧を上げる運動も取り入れていきましょう。
即効性があるのは「朝」か「夜」のどっち?
便秘ストレッチを行う時間帯は朝がいいのか夜がいいのか…、腸にとってのゴールデンタイムは夜間といえます。
では夜にしっかりとストレッチをして、腸を動かしておけばいいのでしょうか。
即効性を望むなら「朝」のストレッチ
即効性を考慮すると、便意のあがる「朝」がオススメです。
腸は副交感神経が高まる夜間によく動くので、朝になると便意を感じる人が多いのではないでしょうか。
忙しい朝ですが、ほんの少し早起きをして便秘解消ストレッチを取り入れていきましょう。
人は夜間に副交感神経が活発になり、日中は交感神経が活発になっていますが、これが体内時計を生み出しているのです。
しかし、人の持つ体内時計は24時間30分、このズレを修正する為に朝日を浴びることが有効だといわれています。
便秘は自律神経の乱れに大きく左右されるので、朝日を浴びながらストレッチすることが、便秘改善には最適なのではないでしょうか。
長期改善なら「夜」のストレッチを継続
夜は副交感神経が優位に働く時間帯で、それにともない腸の蠕動運動も活発化します。
普段ストレスが多いと感じている人は、寝る前に軽いストレッチを行うことで副交感神経を優位にし、ストレスの改善にも繋がっていきます。
夜のストレッチで気をつけるべき点は呼吸です。
ストレスを感じやすい人は、呼吸が浅くなりがちなので深い呼吸を心がけながらゆっくりとストレッチを行いましょう。
便秘予防にはプラスαの習慣を
これから紹介する便秘解消ストレッチは、腸の動きをサポートするものです。
日常的に便秘を予防するためには、生活習慣の乱れを改善し規則正しい生活を送ることも大切になります。
また食事では食物繊維をしっかり摂取し、腸内環境を整える善玉菌の摂取も心がぇましょう。
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朝にオススメの便秘解消ストレッチ
忙しい朝は手軽に出来る便秘解消ストレッチがオススメです。
寝起きに出来るストレッチや、朝日を浴びて気持ちよく体を伸ばし腸の運動をバックアップする方法を紹介していきます。
便秘解消の手助けとなるコツもしっかり押えていきましょう。
寝起きに出来る膝を抱えるストレッチ
膝を抱えるストレッチは、寝起きにベッドや布団の上で出来るものです。
- 布団に仰向けに寝る
- 右足を抱え吐く息で胸に近づけ、吸う息で緩める
- 右足を体の左側に倒し捻りを加えて、数回呼吸をする
- 吸う息で胸の前に戻し、吐く息で足を戻す
- 左足も同様に行う
腸に刺激を与えるように、吐く息の時は腹部に力を入れ腹圧を上げるといいでしょう。
また体を捻る時は、吐く息で出来るだけ余計な力を抜き、自重に任せてお腹を捻るようにします。
腰に痛み等がある人は寝起きに捻る動作は行わず、背中を伸ばすような気持ちで両足を抱えると腸に刺激が加わります。
ガス抜きのポーズ
ヨガのポーズの一つであるガス抜きのポーズは、お腹に溜まったガスを抜きやすくする効果も期待出来ます。
- 仰向けになり、両ひざを抱え込む
- 息を吐きながらひざをしっかり抱え込み腸を刺激する
- 息を吐きながら上半身を起こし、頭とひざを近づける
- ゆっくりと仰向けの状態にもどる
全身に力が入り過ぎないよう、お腹に意識を向けて行いましょう。
日本人はガスの溜まりやすい腸を持っている、ともいわれており腸内ガスに悩む人も多いのではないでしょうか。