「スラックライン」は古代が起源だといわれていますが、近年のブームはヨーロッパからはじまりました。
幅5cmのラインの上で体幹バランスを試される「スラックライン」は、トレーニングから遊びまで幅広く親しまれています。
そんなスラックラインのやり方や練習方法、そして初心者向けのコツなども紹介していきます。
また一度はやってみたい技も、いくつか見ていきましょう。
スラックラインは思わぬ効果も期待出来る、楽しいスポーツといえそうです。
スラックラインの基礎バランスを作る
スラックラインは誰でも気軽に楽しめるスポーツですが、いざやってみると意外に難しく感じるでしょう。
簡単そうに見えますが、基本をしっかりマスターしておかないと次のステップに進めないのです。
スラックラインを楽しむ為に、まずは基本的なやり方をマスターしていきましょう。
基本の楽しみ方
スラックラインは様々な楽しみ方が出来ます。
- ラインの上でジャンプなどの技を繰り出す「トリックライン」
- 歩く長さを競う「ロングライン」
- ラインのテンションを緩くして、リアルな綱渡りが楽しめる「ロデオライン」
- 高所へラインを張り、命綱をつける「ハイライン」
- 水の上でスラックラインを楽しむ「ウォーターライン」
この他にも工夫しだいで様々に楽しめるのがスラックラインの魅力です。
基本は立つこと
何といってもまずはラインの上に立つことが基本です。
ラインに立つ際は、最初にラインをまたぐように立ちそこから片足ずつラインにのせます。
降りる際も片足ずつラインをまたいで降りましょう。
遠くを見るといいといわれていますが、初心者がいきなり遠くを見るのはなかなか難しいものです。
とはいえ、足元を見てしまうとバランスが上手く取れません。
ライン上での視線は、姿勢が崩れずに自然と視線がいく場所で大丈夫です。
左右ともに行うこと
立つ練習は利き足のみを行うのではなく、左右双方の足からライン上に乗れるように練習しましょう。
スラックラインは体幹力、そしてバランス力が重要視されるので体の左右差は出来るだけ少ない方が有利ではないでしょうか。
また慣れてくると技にも挑戦する機会が出てくるはずです。
その際に、左右双方の足から様々な動きを繰り出すことになるので、苦手な足の方もしっかり練習をしておく必要があります。
床での片足立ち
スラックラインは基本的には片足で立つことが多くなります。
床で2分以上は片足立ちが出来るようになっておきましょう。
足裏の感覚をしっかりつかめるようになると、バランスがとりやすくなります。
また、ただバランスをとるだけではなく、上体をわざと左右に揺らしブレない体幹を作り上げていく練習もおすすめです。
床での練習で体の基礎が出来れは、ライン上でもバランスがとりやすくなります。
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最初のステップは歩く練習
それでは早速、基本の練習方法を紹介していきますが、スラックラインの基礎練習ではひたすら同じことを繰り返すことになります。
楽しむことを忘れずに、根気よく取り組んでいきましょう。
一度出来たことは、何度も繰り返し感覚として身に着けていきます。
ライン上に片足で立つ
ライン上を歩く際は片足ずつのバランスで進んでいくことになります。
まずはライン上に片足で10秒以上止まる練習を行いましょう。
上記動画の中でも紹介されていますが、力を入れ過ぎると足がガタガタと揺れてしまいます。
力み過ぎず、体重を真下にかけるようなイメージを持つと体の軸が取りやすくなるはずです。
また初心者はラインから落ちる回数も多いものです。
落ちる恐怖を消す為には、片足バランスでの練習時に落ちる練習もしておくといいでしょう。
片足が床につきやすい状態なので、落ちることに恐怖を感じないのではないでしょうか。
ライン上をゆっくり歩く
片足バランスをクリア出来たら、ゆっくりと歩く練習を始めます。
ゆっくりと、片足ずつバランスを取りながら進んでみましょう。
軸となる足の膝を軽く曲げて、出来るだけ余計な力を抜きます。
また、室内で練習する場合は裸足で練習すると足裏の感覚がつかみやすいのではないでしょうか。
外での練習では怪我防止の為に、足裏の薄い靴などを履くことをおすすめします。
前に歩くことが出来たら、次は後ろへ進む練習もしていきます。
後ろへ進むときは、振り返るのではなく進むべき後ろのラインをイメージして歩いていきます。
裸足で練習する際は、危険なものが落ちていないかしっかり確認を行ってください。
またラチェットにはカバーをつけ、上に乗らないように気をつけましょう。
180°ターンをする
歩くことが出来たら、是非ターンも取り入れてみましょう。
- 利き足を前に出す時にラインに対して横に置く
- 利き足に体重をかけながら体を180°回転させる
利き足でターンが出来るようになったら、逆の足でもトライしてみましょう。
ポイントは重心移動になります。
ライン上を歩く時と同じように頭の高さを変えずに、真下に重心を押し付けるように回転するとブレが少なくなります。
安全に歩くためのコツ
子供にも人気の高いスラックラインですが、初心者や子供でも安全に歩く為に幾つか注意点を確認していきましょう。
ガイドラインを使用する
ガイドライン(手すり)を使用すると、安全かつ簡単にラインを歩くことが出来ます。
全くの初心者がライン上に乗ろうとするとすぐにバランスを崩してしまいますが、ガイドラインがあることでバランスをしっかり補助してくれます。
まだガイドラインなしで楽しむ際は、左右から手を握ってもらうとバランスがとりやすくなります。
ラインのテンション
上級者の場合は、大技を繰り出すためにわざと強いテンションでラインを張ることがあります。