それぞれのスポーツにそれ専用のシューズがあるように、ボルダリングなどクライミングにも専用のシューズがあります。
クライミングシューズには実に様々な種類があり、その中からの選択というのはなかなか難しいもの。
今回はおすすめのクライミングシューズ10選の他、選び方や手入れ方法など徹底解説していきます。
クライミングシューズとは
クライミングシューズとは、その名の通り岩を登る為の専用のシューズです。
日常着用するウォーキングシューズとは異なり特殊なソールを使用。その為岩に足が吸い付くような感覚を得ることができます。
また足にタイトフィットするようにデザインされており、見た目が通常のサイズより幾分小さくなっています。
クライミングシューズの種類
クライミングシューズには様々な種類があり、主に着脱方法・シューズの形状・つま先の形状で分けられます。
それぞれどのようなタイプがあるのか具体的に解説していきます。
着脱方法
着脱方法別に以下の3種類に分けられます。
- ベルクロタイプ
- シューレースタイプ
- スリップオンタイプ
スリップオンタイプやベルクロタイプは着脱が簡単です。
特にベルクロタイプは、自分好みに締め具合を調節できる為初心者におすすめです。
スリップオンタイプは、使い続けていくうちに多少シューズが伸びる性質があります。
したがって購入時からその点を考慮してのサイズ選びが必要で、初心者には難しいかもしれません。
シューレースタイプは着脱時に毎回靴紐を締める&緩める作業が必要ですが、その分微妙な調節がききます。
シェイプ
シューズの形は大きく分けると以下の2種類があります。
- フラットタイプ
- ダウントゥタイプ
フラットタイプは靴底の形状が平坦になっているものです。
ウォーキングシューズと同じ感覚で着用できる為、初心者におすすめです。
ダウントゥタイプはつま先の形が下に曲がっているもので、フラットタイプより小さい石につま先を乗せやすくなっています。
足も窮屈で疲れやすく取り扱いが難しい為、中級者~上級者向けといえるでしょう。
つま先の形状
つま先の形状は以下の2種類です。
- ストレートタイプ
- ターンインタイプ
かかとからつま先までまっすぐなのがストレートタイプ。
対してシューズの先が親指方面に曲がっているのがターンインタイプです。
通常のシューズに近いストレートタイプが初心者にはおすすめです。
ターンインタイプは親指側のエッジを使いやすくなっていますが、テクニックが必要な為中級者~上級者向けです。
クライミングシューズの選び方
ここからはクライミングシューズの選び方についてご紹介していきます。
シューズを選ぶポイントはいくつかあり、それらを総合的に判断して選ぶと良いでしょう。
タイプで選ぶ
前述のようにクライミングシューズには着脱方法・シューズの形状・つま先で種類別されます。
初心者であれば、ベルクロタイプ・フラットタイプ・ストレートタイプの3つが揃ったものがおすすめです。
ソールの硬さで選ぶ
ソールの硬さはクライミングシューズ選びにおいて非常に重要なポイントの1つです。
クライミングではまず足裏の感覚を鍛える必要があります。
初心者の方は石の感覚が伝わりやすい、柔らかいソールを選ぶのがおすすめです。
ヒール・トゥラバー
クライミングシューズはヒール(かかと)・トゥ(つま先)部分も重要なポイントとなります。
かかとを石に引っ掛けるテクニック「ヒールフック」を使用するには、剛性のあるヒールカップが付いたシューズが有効です。
つま先を使うテクニック「トゥフック」にはトゥラバーがあるものが最適です。
ビギナー向けのデザインは履き心地を重視しており、これらが付いていないものが多いようです。
初心者の方はまずはヒール・トゥが付いていないものから始めるのが良いでしょう。
サイズを確認する
スポーツにおいてジャストサイズのシューズ選びは非常に重要です。クライミングにおいても同様のことがいえます。
以下がクライミングシューズ選びの重要なポイントです。
- 足の指全体が少し曲がった状態になるもの
- シューズ内で指の遊びが無いもの
- 立ちあがっても痛みがないもの
サイズが小さ過ぎると足を痛めてしまいます。
また使い続けるうちにシューズの素材などによりフィット感が変化する為、その点も考慮する必要があります。
通常のウォーキングシューズよりやや小さいものを目安に選ぶと良いでしょう。
メーカーによって同じサイズでも履き心地は異なります。必ず試着するようにしましょう。
デザインで選ぶ
自分が気に入ったデザインで選ぶのも重要です。
そのシューズを履きたいと思わせるデザインの方がクライミングを楽しめます。
手入れ方法
クライミングシューズの手入れはウォーキングシューズ等と異なるのでしょうか。
クライミングシューズの手入れ方法について見ていきましょう。
固く絞った雑巾等で拭く
基本的にクライミングシューズの水洗いは避けましょう。
シューズの中にはシャンクと呼ばれる芯材が入っており、現在はプラスチック製が主流ですが紙製も存在します。
紙製の場合水にぬれるとシャンクが劣化してしまいます。
また合皮などの素材を使っているシューズも水洗いすると劣化したり、型崩れしたりしがちです。
ブラシや固く絞った雑巾等で拭くのがシューズを長持ちさせるコツです。
風通しの良い日陰で乾かす
クライミングシューズは素足で履きます。使用した後は予想以上に汗を吸っているものです。
そのままカバンの中に入れたままにしておくと匂いの元にもなります。