正しいフォーム
スロートレーニングでは1つの動作に時間が掛かります。その分、動作中の姿勢(バランス)を維持することが難しくフォームは崩れやすいトレーニング法です。
ただ、どのような筋トレであれ正しいフォームで行ってこそ必要な効果が得られます。スロートレーニングでは、なおさら「正しいフォーム」を意識して動作するようにしましょう。
ゆっくりした動作
先述した通り、スロートレーニングでは1つの動作に時間が掛かります。選択する筋トレ法により差はあるものの、一般的な動作に比べて2〜3倍ほどの時間を掛けます。
例えば、一般的に1つの動作に3秒ほど掛かる筋トレがあるとします。この場合、スロートレーニングでは6〜9秒ほど掛けてゆっくりと動作という訳です。
関節を伸ばし切らない
スロートレーニングでは基本的に低負荷で行います。その為、動作中は常に筋肉へ一定の刺激を与える必要があります。動作の途中で筋肉の緊張が解けてしまっては効果的に鍛えられません。
ポイントとして、「関節を伸ばし切らない」ことを意識して動作するということです。たったこれだけで筋肉に一定の刺激を与えられる上に、動作をより滑らかかつ正しいフォームを維持しやすくなります。
スロートレーニングの具体例
先ほどはスロートレーニングを行う上での基本を押さえていきました。そこで、ここからは「プッシュアップ(腕立て伏せ)」を例にスロートレーニングを実践していきたいと思います。
プッシュアップ
- うつ伏せに寝転ぶ
- 両手・両つま先で体を支える
- 肩から踵までを一直線にする
- 3秒ほど掛け、腕の力だけで上体を上げる
- 3秒ほど掛け、3の状態まで上体を下げる
- 4〜5の動作を10回3セット繰り返す
一般的に、プッシュアップは1つの動作に1〜2秒程度しか掛かりません。その為、スロートレーニングとして1つの動作に3〜6秒程度を意識します。
スロトレのコツ
スロートレーニングでは高負荷な筋トレと同様の刺激を与えることができます。その為、スロートレーニングの後は筋繊維の回復期間として「48時間ほど」の休息期間を設けるようにしましょう。
また、筋繊維をより強靭なものへと生まれ変わらせる為には、筋トレ後には筋肉の素となる「たんぱく質」や体のエネルギー源となる「炭水化物」を積極的に摂取することも大切です。
スローな動きで素早く筋肥大を!
いかがでしたでしょうか?今回は、低負荷でも高刺激を与えられる「スロートレーニング」についてまとめてみました。スロートレーニングであれば筋力の弱い方や女性などでも効率的に筋肥大を目指せます。
スロートレーニングは普段の筋トレの動作を2〜3倍の時間を掛けて行うだけと単純です。ぜひ、スロートレーニングのスロー(ゆっくり)な動きで素早く筋肥大という結果を目指してみて下さい。