身体の構造を知り、肩こりと腰痛を和らげる
腰痛や肩こりに悩んでいる方は多いでしょう。
ただ一口に腰痛や肩こりと言っても対処方法はケースバイケースです。
例えばスポーツで酷使した結果の痛みであれば専門医の診察が必要でしょうが、ごく普通の生活をしている方の肩こりや、たまの腰痛というケースは特に判断が難しいところです。
外傷もなく、原因もはっきりしないと、医師であっても対処方法に辿り着けないこともあります。
そんな風に判断が難しい肩こりや腰痛ですが、筋肉や骨格の構造を知ることで対応策を練ることは出来そうです。
まずは肩こりの原因について考えてみましょう。
肩こりの原因について
肩の筋肉と言って連想するのが三角筋です。
しかし三角筋の痛みというのは肩関節を酷使して痛めることが多く、いわゆる肩こりとは異なります。
肩こりの原因は肩ではなく背中の筋肉にあります。
背中の筋肉を大別すると次の3つがあります。
- 僧帽筋
- 広背筋
- 脊柱起立筋
この中で特に肩こりに関係するのが僧帽筋です。
僧帽筋とは?
僧帽筋は首の後ろから肩にかけて広がり、背筋の方へ繋がる菱形状の筋肉です。
僧帽筋は首を起こす時に活躍し、周囲の筋肉と連動して肩や腕の動きにも関わってくる筋肉です。
また、僧帽筋は肩甲骨を吊り下げる構造をしています。
そのため僧帽筋が衰えると肩こりが起きやすくなってしまうのです。
無意識に腰に手をやったり腕を組むのは、腕を吊り下げている僧帽筋を少しでも休ませるためです。睡眠不足や過労が肩こりを引き起こすのも納得ですね。
肩こりを軽減する僧帽筋のストレッチ
肩こりに僧帽筋が深く関わっていることが分かりました。
つまり僧帽筋のトレーニングが肩こり予防には効果的なのですが、既に肩こりになっている方にとってはトレーニングの実施自体が困難です。
そこで、ここでは肩こりを緩和させるストレッチをご紹介します。
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僧帽筋ストレッチ方法
- 両手を頭の後ろで組みます。
- 手の重さを利用して首を下ろしていきます。
- 背中全体の筋肉が伸ばすイメージで10秒キープします。
これを繰り返します。
肩こりを軽減する広背筋のストレッチ
肩甲骨の下から広がる大きな筋肉、広背筋も肩こりに関わる筋肉です。
広背筋も周囲の筋肉と協調して腕を動かす役割を担う他、体を伸展させたり、回したりする役目も果たします。