広背筋とは?
広背筋は背中の肩甲骨の下あたり、背骨を中心に菱形の形状を取っている筋肉です。
身体の中では非常に大きな筋肉の部位で、背筋を支えると共に、人間が物を引っ張るような運動をする時に活躍します。
とは言え「広背筋を鍛えたい」という願望は筋トレに詳しい方、あるいはアスリートで背中を鍛える必要があるという方を除くと、かなりの少数派でしょう。
「腹筋を割りたい」「逆三角形的な体型にしたい」といった筋トレ願望は散見されますが、この部位を知っている方自体がそもそも少ないようです。
筋骨隆々とした背中は恰好良いのですが、背中までしっかり鍛えている人は筋トレ上級者のイメージがあり、自分とは関係がないように感じる方も多いのでしょう。
広背筋トレーニングをおすすめしたい理由
しかしながら、広背筋は是非トレーニングをおすすめしたい部位です。
この部分を鍛えると、外見的な筋肥大とはちょっと違うメリットがあります。
太りにくい身体づくりに役立つ
まず、この筋肉は大きな部位になるため、鍛えて増える筋肉量が単純に多いのです。一般的にに大きくしておけば脂肪の燃焼に貢献してくれる、太りにくい身体を実現してくれる筋肉と言えます。
姿勢が良くなる
また、広背筋を鍛えておくと姿勢が良くなります。
背骨を立たせ、背筋を伸ばす筋肉は脊柱起立筋というインナーマッスルですが、広背筋が鍛えられると背筋が引き締まり、脊柱起立筋をサポートするべく前に傾斜しがちな身体を後ろに引っ張ってくれるのです。つまり猫背にならないように姿勢を維持してくれるという訳です。
猫背は外見的に恰好悪いだけではありません。本来、腰の上に真っ直ぐ立つはずの上半身が前に倒れてしまうことでバランスが悪くなり、それを支える腰に、本来は必要のない負荷を掛けてしまうため腰痛の原因となる可能性もあります。
姿勢が良くなると他人が受ける印象も大きく変わり、明朗なイメージが増すでしょう。
鍛えるべき筋肉として是非検討してください。