皆様は”肉離れ”になったことがありますか?よくスポーツ選手が肉離れになり療養するというニュースを耳にすると思います。実は、若い世代の中高生はもちろん働き盛りの中高年もふとした瞬間に肉離れになることがあります。
肉離れとは、急激な伸縮に筋肉が耐えきれず損傷することを指します。激しいスポーツは当たり前として、運動不足だと椅子から立ち上がるだけで引き起こすことも。主にふくらはぎや太ももなどの下半身は要注意です。
年齢とともに肉離れになる可能性は高まります。大切なことは肉離れになった際に”どう対処するのか?”です。今回は、肉離れの特徴や原因、治療法についてご紹介しましょう。肉離れになる前にチェックしておいて下さい。
肉離れの痛みの特徴
まずは、肉離れの痛みの特徴からご紹介しましょう。肉離れは痛みの特徴から軽度・中度・重度とおおよそ判断できます。”早く病院に行った方が良いのか?”を判断できる訳です。
対象箇所を動作すると痛む
肉離れを起こした”対象箇所を動作すると痛みを感じる状態”です。これは、筋繊維が部分的に損傷している証拠で、対象箇所を曲げ伸ばししたり押し込んだりすると痛みを感じます。自立歩行はゆっくりであれば可能です。
状態としては”軽度”と言えます。急ぎではないものの、早めに病院で治療を受けた方が良いでしょう。ちなみに、治療期間は”2週間程度”、初期治療(応急処置)が正しく行われていると1週間程度で完治することもあります。
対象箇所を固定してても痛む
肉離れを起こした”対象箇所を固定していても痛みを感じる状態”です。これは筋繊維が部分的に断裂、または全部が断裂している証拠です。安静にしていても強い痛みを感じます。自立歩行は”危険”ですし困難でしょう。
状態としては”中度〜重度”と言えます。軽度とは異なり、すぐに病院で治療を受けることをおすすめします。治療期間は中度であれば”1〜2カ月程度”、重度だと3カ月以上掛かることも。初期治療がより大切と言えます。
肉離れの原因とは?
肉離れは経験すると分かりますが”想像を絶する痛み”です。体を鍛え上げているサッカー選手でさえ、肉離れになればグラウンドを転げ回ります。では、肉離れになる原因とは何が考えられるのでしょうか?
瞬間的な力が加わる
肉離れの主な原因は”筋肉の急激な収縮”です。動作(収縮)に対して筋肉が対応しきれないと、筋繊維の損傷・断裂が起こります。普段であれば筋肉痛程度のものも、許容範囲を超えると”肉離れ”になる訳です。
例えば、ジャンプの瞬間・ダッシュ中の方向転換・急な加速などが肉離れになりやすい状況です。どれも筋肉に”瞬間的な力”が加わっていることが分かります。サッカー選手やバスケット選手が肉離れになりやすいのも納得です。