ゴルフは技術力だけでなく使用する道具によってもスコアが左右されます。
中でも、ゴルフクラブを握ったときに唯一体とクラブが接する「手のひら」の部分をカバーするグローブが与える影響は決して少なくありません。
今回は、そもそもなぜグローブを着用するのか、グローブを選ぶときどんな点に気をつけたらいいのかを解説するとともに、
人気のグローブを20点厳選してご紹介しましょう。
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ゴルフでグローブを着用するべき理由
握力に頼らず精度と飛距離を高めたスイングが可能に
ゴルフのスイングでグローブをしないで飛距離を出そうとすると、クラブを強く握らなければなりません。
そうなるとスイングが力任せになり、仮に飛距離が出せたとしても精度を保つのが難しくなってしまうでしょう。
グローブには、クラブを強く握らなくてもグリップ力を高める働きがあります。
手に余計な力が加わらなくなることによって手首が柔らかくなり、スイングをより繊細にコントロールすることが可能です。
左右のグリップ力を適正に保つ
ゴルフクラブは左右両手で握るため、正確にスイングするには可能な限り左右のグリップ力をバランスよく保たなければなりません。
右利きの人の場合、左手にだけグローブを着用すれば両手の握力とコントロール力を均等にすることができます。
また、高齢者や女性など両手の握力自体に不安がある方は両手にグローブをはめるのもおすすめです。
グリップ力の向上により腕の力が効率よくクラブに伝えられるので、筋力が弱くても飛距離を伸ばすことができるでしょう。
日焼け止め、手荒れ防止の効果も
ゴルフグローブには一般的な手袋と同じように、手をカバーする保護具としての役割もあります。
夏の強い日差しを遮って手を日焼けから守ったり、乾燥する季節には手荒れを防止したりするのもグローブの大切な役目です。
機能面だけでなく、「ルーティン」としての役割もある
もうひとつ、グローブを着用するメリットとして注目したいのが「ルーティン」としての役割です。
ルーティンとは、ショットの前に行う「自分で決めた動作」のことで、雑念を取り除き集中力を高める効果があるとされています。
ルーティンはプレーの妨げにならず、簡単にできるものであれば基本的にどんな動作でも構いません。
一部のゴルファーは「ショットの直前にグローブのテープを止め、ショットを終えたら外す」というふうに、
グローブをルーティンのための道具として活用しています。
このようにグローブには肉体だけでなく精神面からもゴルフのプレーを向上させる働きがあると言えるわけです。
グローブを使わない人もいる?
以上のようにさまざまなメリットが得られるグローブですが、中には使わない人もいます。
ゴルフは手のひらや指先の感覚が重要なスポーツです。
グローブをするとそうしたフィーリングが損なわれるとして、一部のプロゴルファーなどを中心に、あえて素手でプレーする人も存在します。
とはいえ、非常に多くのゴルフグローブが市販されていることからもわかる通り「グローブを使う」という層が多数派なことには変わりありません。
プレーの妨げになるなどなにか明確な理由がない限りは、使用したほうが得られるメリットは大きいでしょう。
正しいゴルフグローブの選び方
続いて、正しいグローブの選び方について解説します。
自分に合ったグローブを選ばないとスコアを向上させるどころか却って飛距離が低下したり、コントロールが悪くなってしまったりするかもしれません。
デザインや色などは自分の好みに合わせても構いませんが、サイズは慎重に選んでください。
手のひらの外周のサイズを図る
グローブのサイズは手のひらの外周のサイズで表されます。
一般的には、男性なら23~24cm、女性なら19~20cmが標準(Mサイズ)です。
まずは自分の手のサイズに合ったグローブに候補を絞り込みましょう。
指の長さが合うものを選ぶ
たとえサイズが同じグローブでも指の長さはメーカーやブランドによって微妙に違います。
店舗で購入する場合など、もし試着が可能であれば指のフィット感を確かめておいたほうがより万全です。
少し小さめのサイズがちょうどいい
グローブをはめ、手を握った状態で手首のマジックテープを締めたとき、シワができないものがちょうどいいサイズだと考えてください。
指の股がしっかり合うものであればマジックテープがきちんと締まらなくても問題はありません。
使用している間に手に馴染み、次第に締まるようになるからです。
その点も考慮に入れるならば、大きすぎるものやジャストフィットするものよりも少し小さめのものを選んだほうがいいでしょう。
グローブの素材は天然と人工のどちらがいい?
ゴルフグローブの素材は大きく分けて天然皮革と人工皮革の2種類です。それぞれ異なる特徴を持っています。
天然皮革
羊の皮などを元にして作られた素材です。グリップ力に優れ、感覚が伝わりやすいのが特徴です。
ただし、水分に弱いため、雨の日に使用すると1ラウンドで駄目になってしまうこともあります。
人工皮革に比べると耐久性が低く、価格帯も高めです。
人工皮革(合成皮革)
人工的に作られた素材で、グリップ力は抜群ですが厚みがあるためフィーリングでは天然皮革には及びません。
しかし、防水性・耐久力に優れ、天然皮革と比べて価格も安価です。
天然皮革と人工皮革、どちらも異なるメリットを持っているのでどちらが優れているか一概に断言することはできません。
プロゴルファーでは天然皮革を使用する人が多いものの、どちらの素材が合うかは個人の好み次第です。
迷っている方は、最初は価格が安い人工皮革のグローブから試し、合わないと感じたら天然皮革のグローブを購入するのもいいでしょう。
ゴルフグローブを購入する際の注意点
グローブはひとつだけでなく、複数枚用意しておく
プレー中にグローブが破損するとプレーに影響が出るため、1枚だけではなく予備を含めて複数枚用意しておいたほうが無難です。
また、その日の天候や握るクラブの種類などに合わせて着用するグローブの種類を変えてもいいでしょう。
たとえば、普段は天然皮革を使用していたとしても、水に弱く雨の日のプレーには向きません。
代わりに人工皮革のグローブを用意しておくと、突然の天候悪化にも対応できます。
練習で何回か慣らしてから使う
新品のグローブを未使用のまま着用してラウンドに望むのはおすすめできません。
グローブは使用しているうちにいくらか素材が伸び、徐々に手に馴染んでいくからです。
最初は打ちっぱなしなどである程度素材を慣らしておくと、ラウンドを回るときには手に馴染んだ状態でプレーできます。
まとめ:自分にあったグローブを選んでスコアを向上させよう
ご説明したように、グローブにはショットの精度を高めつつ、飛距離を伸ばす働きがあります。
クラブの重みや重心の位置、遠心力や柄のしなり具合といったプレーに必要な情報の大部分をプレーヤーに伝えるのは手のひらの感覚です。
手にフィットする適切なグローブを選べばこれらの情報が正確に伝わるため、スコアの向上が期待できます。
ぜひ、自分にあったグローブを選んで日々のゴルフプレーを充実したものにしてください!