ワークアウトと音楽の関係
「ワークアウト」と「音楽」とは一見無関係に見えますが、実は意外な関係があります。
その関係ともたらす効果について詳しくご紹介していきましょう。
音楽の効果
音楽には、気分転換、リラックス、ストレス解消をはじめ、さまざまな効果があることが知られています。
その中でも、ワークアウトに与える影響として注目したいのは「集中力」「パフォーマンスの向上」「継続性」「疲労感」です。
こちらでは詳しく、音楽がワークアウトに与える影響について詳しくご説明しましょう。
集中力アップ
例えば、音楽には種類にもよりますが、音楽を聴きながらの作業は集中力を高めて作業効率を向上させる効果をもつことが先行研究からも明らかになっています。
そのため、作業効率を上げることを目的に、職場によっては聞こえるか聞こえないほどの小さな音量で常時BGMを流しているところもあるほど。この作用はワークアウト時にも応用できるといわれています。
このような音楽の利用方法は、ヨガやピラティスなどゆっくりとした動きの中に集中力を必要とするワークアウトがおすすめです。
パフォーマンスの向上
アスリートのワークアウト実践の様子などでも、音楽鑑賞しながら練習を重ねる様子を目にしたことがある人も多いことでしょう。
実は、これには科学的な根拠があるためです。
例えば、モチベーションを高めるような音楽を聴きながら4週間の筋肉トレーニングを行った群は、音楽を全く聴かずにトレーニングした群よりも大きな成果を得ることができたという研究報告もあります。
疲労回復効果
他にもアメリカで実施された研究では、ストレスの高いワークアウトであっても音楽を聴きながら実践すると、音楽によりワークアウトで感じる厳しさから気をそらすことが可能なことが明らかに。さらに、音楽は身体的な疲労感を回復させる影響をもつことも報告されています。
継続性
イギリスでの研究では、音楽を聴きながらのワークアウトでは「有酸素運動時の耐久力が15%上昇する」ことが示唆されています。
要するに、トレッドミルで長距離を走ることや身体負荷の高いトレーニングを実践する際に音楽を聴くと耐久力が上昇し、音楽を聴かずにトレーニングするときよりも距離や時間を延長することができるのです。
これらの研究からも知ることができるように、音楽にはパフォーマンスを向上させる効果があることを覚えておきましょう。
パフォーマンスを上げる曲の選び方
音楽の好みは人それぞれですが、ワークアウトのときには効率的にパフォーマンスを上げることに集中したいはず。
こちらでは、パフォーマンスを上げる曲の選び方について詳しくご説明しましょう。
音楽のテンポがカギ
音楽の好みは人それぞれですが、ワークアウトのときにはテンポの要素も大きく関連します。
その理由としては、音楽は人の動きを巻き込む作用があるためです。
みなさんも子どもの頃に運動会などで曲のかかる中で行進すると「自然に音楽に合わせてテンポよく体を動かして歩くことができる経験」があるのではないでしょうか。
これは、この音楽の巻き込みの作用が働いているためです。この作用のメカニズムはまだまだ不明な点が多いとされていますが、音楽の作用の1つとして研究でも音楽と身体の動きの関係性が示唆されています。
また、他の研究ではテンポの速い曲を聴くとその音楽に応じて行動ペースが速くなることが明らかとなっています。