グルテンフリーダイエットは気軽に行うことができるため、非常に注目を集めているダイエット法です。
グルテンフリーダイエットのメカニズムと正しいやり方、ダイエット効果や体調の変化などを見ていきましょう。
また食品選びのポイントやおすすめのレシピも紹介します。
グルテンフリーダイエットと体への効果
グルテンフリーダイエットは有名テニスプレーヤーのジョコビッチ選手が取り入れたことで話題になりました。
特に海外では行っている人が多く、日本でもかなり一般的になってきています。
グルテンフリーダイエットとはどのようなものなのかを見ていきましょう。
グルテンは麦類に含まれる成分
グルテンとは、麦類(小麦・大麦・オーツ麦・ライ麦など)に含まれている成分です。
パンやうどんをこねたときに出る粘り気や弾力を生みます。
パンやケーキなどのモチモチ、ふわふわとした食感もグルテンによるものです。
小麦に含まれるグリアジン・グルテニンというタンパク質に水を加えてこねるとグルテンが生まれます。
グルテンを摂取しないようにするダイエット法
グルテンフリーダイエットとは、グルテンを摂取しないようにするダイエット法です。
パンやパスタなどを米など別の食材におきかえるというだけなので、非常に手軽に行えます。
欧米ではスーパーでグルテンフリーの食材は一般的ですし、レストランでもグルテンフリーメニューがあります。
体への効果は体質によって異なる
もともとグルテンフリーダイエットは「減量」という意味ではなく、「食事療法」という意味のダイエットです。
小麦アレルギーやグルテン不耐症、セリアック病の人向けの食事療法でした。
グルテン不耐症とはグルテンを消化しづらいことから起こる症状で、セリアック病はグルテンによる自己免疫疾患です。
そうでない人にとっては健康上の変化はあまり感じられない場合があります。
ただし体質によって、グルテンフリーにしたことで体調が好転したという例も聞かれるため、詳しくは後述します。
摂取カロリーが減るため減量につながる!
グルテンフリーの食生活をすることによって、全体的に摂取カロリーが減るというメリットがあります。
小麦を使っている菓子パンやケーキ、クッキーは糖分が多く含まれます。
また、パンを使ったハンバーガーなどは塩分もカロリーも高いです。
これらの食品を獲らないことで減量に成功できるというのがグルテンフリーダイエットの利点だといえます。
グルテンフリーダイエットの正しいやり方
グルテンフリーダイエットの正しいやり方や注意したいポイントを紹介します。
やり方は簡単ですが、意外なところに落とし穴があるので気をつけましょう。
麦を含む食べ物を避ける!
グルテンフリーダイエットの基本は「麦を含む食べ物を避ける」ということです。
主に以下のような食材は優先的に避けましょう。
- 小麦:パン・ピザ・パスタ・ラーメン・うどん・クッキー・ケーキなど
- 大麦:ビール・ウィスキー・焼酎・味噌・醤油など
- ライ麦:パン
- オーツ麦:オートミール・グラノーラなど
この中でグルテンの含有量が最も多いのは小麦で、大麦・ライ麦・オーツ麦は小麦と同じグルテンは含まれていません。
特にオーツ麦のグルテンは小麦とは別の種類なので、グルテン不耐症の人にも影響がないということがわかっています。
ただし小麦アレルギーの人で小麦以外の麦でもアレルギー症状が出る人もいるので注意してください。
まずは1週間から始めよう
グルテンフリーダイエットはまず1週間を目安に始めてみましょう。
問題なく1週間がすぎるようであれば2週目に突入します。
そのままずっと続けるか期限を決めて行うかは自分の体調に合わせて判断しましょう。
グルテンは意外なものに含まれているので注意!
グルテンフリーダイエットを行う際、意外なものにもグルテンが含まれているので注意が必要です。
市販のカレールウはとろみを出すために小麦粉が使われていますし、そばのつなぎとしても小麦が使われています。
食品を買う際には成分表を確認し、「小麦粉」あるいは「小麦由来」の原料が入っていないことを確認しましょう。
タンパク質不足・炭水化物不足にならないように注意!
グルテンフリーダイエットを行う際には炭水化物やタンパク質が不足することがないようにしましょう。