水中で行うアクアビクスは運動不足の改善やダイエット、筋力アップなどさまざまな効果があるエクササイズです。
アクアビクスの持つ特徴やメリットを紹介します。
また初心者でもできる効果的な動きやトレーニング方法、ダイエットメニューを動画で見ていきましょう。
効果アップのための注意点もチェックして、楽しく安全に行いましょう。
アクアビクスの特徴とメリットを徹底解説!
アクアビクスの特徴と、アクアビクスの持つ4つのメリットを解説します。
アクアビクスは水中で行うエクササイズ
アクアビクスとはアクア(水)とエアロビクスをあわせた造語です。
水泳を除く水中で行う有酸素運動全般を指し、水中ウォーキングや音楽に合わせて水中で体を動かす運動があります。
目的や年齢、体力に合わせてトレーニング方法は多岐にわたります。
アクアビクスは水の抵抗を利用できる
アクアビクスのメリットの一つは「水の抵抗を利用できる」という点です。
水は非常に密度が高いという特性があるため、水の中で体を動かすと空気中に比べて大きな負荷がかかります。
水の密度は空気に比べて800倍も高く、水中で体を速く動かすほど抵抗が大きくなります。
そのため、自分の体力に合わせた負荷で運動をすることができるのがメリットです。
ウェイトトレーニングは重りを付け替えて負荷を変える必要がありますが、アクアビクスではその手間が必要ありません。
さらに上下左右に動かすことができるため、3D的な動作が行なえます。
アクアビクスは水の浮力を利用できる
アクアビクスは「水の浮力を利用できる」という点も大きなメリットです。
水の中では陸上に比べて体重が10分の1になるため、ひざや腰など足腰の関節に不安がある人におすすめです。
ウォーキングやジャンプで着地をした際の衝撃をほとんど感じないため、体への負担が非常に軽くなります。
関節系の怪我後のリハビリとして活用する人も多いです。
また、水に浮かぶと癒やし効果があり、リラクゼーションプログラムとして活用することもあります。
アクアビクスは水圧を利用できる
アクアビクスは水の中に入るだけで体に圧力がかかります。
人間の体全体にかかる水圧は合計で1,300kgともいわれており、体が水を押し返すでも筋力を使います。
お腹に水圧がかかった状態で呼吸をするためには腹式呼吸をすることになり、呼吸の強化ができることもメリットです。
また、水の中ではお腹や末端などに圧力がかかることで血液を送る力が上がり、血行促進効果も期待できます。
アクアビクスは水温を利用できる
水温を利用できるのも、アクアビクスのメリットの一つです。
空気に比べて熱伝導率の高い水中にいると体温が奪われるため、体はエネルギーを作り出して体温を維持しようとします。
そのため水の中にいるだけでエネルギーを消費でき、ダイエットに役立ちます。
また水の中では常にクールダウンをしている状態になるため、どんなに運動をしても体に熱がこもることがありません。
陸上に比べて長時間トレーニングができることも大きなメリットです。
アクアビクスの持つ効果
アクアビクスにはさまざまな効果があります。
健康維持はもちろん、体力・筋力アップやダイエットなど、さまざまな目的でアクアビクスを行う人が多いです。
心肺機能の向上
アクアビクスでは水泳のように水の中に潜ることがないため、水泳よりも呼吸がしやすいのが特徴です。
しかし前述の通りお腹に水圧を受けるため腹式呼吸になり、心臓のポンプ機能も高めることができます。
アクアビクスは有酸素運動ができるため、心肺機能の向上に役立ちます。
全身の筋力アップ
アクアビクスでは水圧と水の抵抗に逆らって運動を行うため、全身の筋力アップができます。
手のひらの向きや体を動かすスピードによって負荷が変わり、体を動かす方向を変えると負荷をかける部位も変えられます。
水の中で歩くだけでも全身の筋肉を使うことになるので、トレーニング後は全身に疲労を感じられるでしょう。
体幹トレーニング
水中では水の動きに体を押されるため、ただ歩くだけでもバランスを取るのが難しくなります。
そのため、常に体幹トレーニングをしている状態になります。
アクアビクスならアウターマッスルもインナーマッスルもむらなく同時に鍛えられるのがメリットです。
ダイエット効果
アクアビクスは有酸素運動なので、20分以上行うことで脂肪燃焼効果があり、ダイエットに効果的です。
さらに水によって体温が下がるとエネルギーの生産が盛んに行われ、脂肪の燃焼効率が上がります。
体重55kgの人が60分間アクアビクスを行うと、ラグビーの試合を40分行うのと同程度のカロリーを消費できます。
関節に負担をかけないようにダイエットしたい人には最適な運動です。
さらに糖尿病や生活習慣病の予防にもつながるとして、アクアビクスの効果が注目されています。
初心者でもできる!アクアビクスの効果的な動き方を動画でチェック
初心者でもできるアクアビクスの動き方を動画でチェックしてみましょう。
基本の水中ウォーキング
基本的な水中ウォーキングを行いましょう。
かかとや足の裏をしっかりついて歩き、滑ったり倒れたりしないようにバランスを取りながら歩きましょう。
1歩1歩動きを確認しながら歩くと効果的です。
歩くだけでも全身の筋肉を使うことができ、体幹トレーニングにもなります。
- 普通のウォーキング
- 手で平泳ぎのように水をかきながらウォーキング
- 胸を張って後ろ向きにウォーキング
- 半歩程度大股でウォーキング
- 足を斜めに踏み出して上半身をひねりながらウォーキング
強度を上げた水中その場ウォーキング
その場でできる水中ウォーキングですが、通常のウォーキングよりもかなり強度が高くなっています。