分厚い胸板を強調したい男性、大きくハリのある胸を維持したい女性、そんな男女の悩みを解決してくれるのが「小胸筋」です。一見すると、小胸筋は地味で蔑ろにされがちですが、その働きは「胸の吊り上げ」と欠かせません。
ただ、小胸筋は地味だからこそ直に効かせることが難しい筋肉でもあります。仮に、周りの筋肉が主体となる筋トレをしてしまうと、結果的にバランスの悪い付き方をしてしまうことも考えられるのです。
そこで今回は、小胸筋を効率的に鍛えられる筋トレ法とストレッチ法をご紹介したいと思います。また、あまり知られていない小胸筋の役割についてもまとめていますので、合わせてチェックしてみて下さい。
小胸筋の役割
冒頭でお伝えした通り、小胸筋は一見すると地味な部位に当たります。正直、明確な目的がないのであれば、ほとんど方は鍛えようとさえしないでしょう。
小胸筋とは
小胸筋とは、肋骨(第3〜第5)から鎖骨付近に向けて伸びている、大胸筋よりもさらに体の内側にある小さな筋肉になります。大胸筋よりも小さな筋肉だから「小胸筋」という訳です。
大胸筋という大きな存在に隠されているため、小胸筋はその存在自体を注目されることがほとんどありません。ただ、その働きは大胸筋に負けず劣らず重要なものと言えます。
小胸筋の働き
小胸筋の主な働きは、肩甲骨の動きをコントロールするということです。また、肋骨を持ち上げることで吸息筋(呼吸に必要な部位)をサポートする働きもあります。
このように小胸筋の働きは、あくまで何かのサポートです。ただ、そのどれもが私たちの生活や生命活動に直結するものばかりと言えます。地味だからこそ、「縁の下の力持ち」として欠かせない存在なのです。
小胸筋を鍛えると?
冒頭でお伝えした通り、小胸筋を鍛えることで「胸周りの吊り上げ効果」を得ることができます。これは、小胸筋が肋骨から鎖骨付近に対して、リフトのように付いている為です。
つまり、小胸筋は胸の増強やハリに直結する筋肉と言えます。どちらかというと男性よりも、いつまでも大きくハリのある胸を維持したい女性向けの筋肉という訳なのです。
小胸筋のストレッチ法
女性主体ではありますが、男性も胸板を強調するのであれば小胸筋は重要になります。ではまず、小胸筋をほぐし鍛えるストレッチ法について見て行きましょう。
小胸筋ほぐし
- 腕と胴体の付け根、固まっている部分を片手で探す
- 固まりに触れたまま、肩の力を抜く
- 上体を前に90度近く下ろす
- 反対の腕を自然に下ろした状態で左右にゆっくり回す
- 1〜4の動作を反対側でも行う
動作のポイントとしては、腕を回している最中に「固まり」をしっかり意識するということ。固まりを優しくほぐすようにすることで、小胸筋のストレッチに繋がります。