テニスはそれほど筋肉を必要とするスポーツには見えないかもしれませんが、普段運動していない人がテニスをすると翌日筋肉痛になるなど、実は全身の筋肉を使用するスポーツです。
全身の筋肉を使用するといっても、サーブのときはこの筋肉レシーブのときはこの筋肉と、動作によって使用する筋肉は異なります。テニスが上達するためには、様々な筋肉を鍛える必要があります。
この記事ではテニスに必要な筋肉と筋トレ方法をご紹介します。
テニスに必要な筋肉(下半身)
大腿四頭筋
大腿四頭筋は、大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋と呼ばれる4つの筋肉から成り、筋肉の中でも最も大きい太ももの筋肉です。
主に膝を伸展させる筋肉で、どのスポーツにとっても重要な筋肉であるばかりか、歩く、走るといった日常生活の動作にも必須の筋肉となっています。
テニスは膝の伸展や屈曲を繰り返すスポーツなので、大腿四頭筋を鍛えることはとても重要です。
ハムストリングス
ハムストリングスは、大腿二頭筋、半腱様筋、半模様筋から構成される筋肉で、太ももの裏側に位置しています。膝関節の屈曲動作と股関節の伸展動作に関係しています。
走るときに大きな影響を及ぼしていることから、ランナー筋とも呼ばれています。
体に足を引きつけたり地面を蹴ったりするような動作を行う際には、必須の筋肉となります。
テニスは急に止まったりダッシュしたりと、体を臨機応変に動かすことが必要なスポーツなので、ハムストリングスを鍛えることは必須となります。
下腿三頭筋
下腿三頭筋は、腓腹筋内側頭、腓腹筋外側頭およびヒラメ筋という3つの筋肉の総称であり、ふくらはぎの筋肉です。
足関節の底屈、膝関節の屈曲に関与し、日常生活においてもスポーツにおいても、あらゆる場面で使用される筋肉です。テニスではプレー中常につま先立ちになりますが、しっかりとした安定したつま先立ちを可能にしてくれるのが下腿三頭筋です。
この筋肉が弱いと試合中に足が攣ってしまうことがあるので、しっかりと鍛えることが大切です。
大臀筋
大臀筋は臀部全体を覆うように位置しているお尻の筋肉で、単一の筋肉としては最大の体積があります。股関節を伸展する、股関節を外旋するという2つの役割があります。
大臀筋の下には中臀筋、さらに奥には小殿筋があります。
大臀筋、中臀筋、小殿筋は、下半身の要の筋肉であり、立ち上がるジャンプするダッシュするといった動作において、重要な役割を果たしています。
テニスにおいては、ジャンプするときやサーブを打つときの腰の安定にも寄与している筋肉です。
テニスに必要な筋肉(上半身)
大胸筋
大胸筋は、鎖骨、助骨、上腕骨をつないでいる筋肉で、胸の部分の筋肉のことです。
上肢の安定と制御、上腕の内転と内旋、呼吸の補助などを行っています。大胸筋を鍛えることで力強いストロークを打つことができるようになります。
広背筋
広背筋は肩甲骨の下に位置する背中の筋肉です。肩関節の内旋、伸展の動作に関係し、腕を動かすときに働く筋肉です。
テニスではサービスのときに最も使用される筋肉です。
腹直筋
腹直筋は腹部の前方にある筋肉で、一般的に腹筋と呼ばれています。