スタンディングローとはどのような筋力トレーニングなのか
いろんな道具や器具で誰でもできる万人向けの筋トレ
別名アップライトローとも呼ばれるスタンディングローは、主に肩の筋肉を鍛えるための筋力トレーニングです。バーベルなどを押す動作ではなく引く動作が主体となり、下から上方向に向けて引き上げることで肩の筋肉に刺激を与えます。
フォームや動作タイミングもそれほど難しいものではなく、バーベルスクワットやベンチプレスなどに比べると比較的に習得しやすい筋力トレーニングだといえます。
バーベルやダンベルなど強めの負荷で鍛えることもできますが、例えば筋力トレーニング専用のチューブや水の入ったペットボトルなど手軽な道具でも行うことができます。極論、自重のみで行うことも不可能ではありません。
ライバルに勝利することを目指すアスリートから、ダイエットや健康づくりを目的とする一般の方まで、幅広く誰でも取り組むことのできる筋力トレーニングの1つです。
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他の筋肉に比べ鍛えやすい三角筋とはどのような筋肉?
スタンディングローを行うことで、肩関節の働きに大きな影響力のある三角筋を鍛えることができます。
三角筋は、肩関節全体をカバーするような形で位置しています。鎖骨の辺りから肩関節、さらには上腕部の上部までを覆っている大きな筋肉です。肩関節のさまざまな動きに関わっている重要な筋肉だといえます。
機能としても、ものを押す・引っ張る・持ち上げるなど腕を使う日常生活のあらゆる動作から、球技においてボールをコントロールする・格闘技で相手を掴む・バーベルを持ち上げるなどスポーツシーンのさまざまな場面で大きな影響力を発揮します。
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三角筋をスタンディングローで鍛えることから得られる効果とは?
どのスポーツのアスリートにも必要な肩の筋力向上
三角筋は、上半身を使うスポーツにおいてとても重要な役目を果たします。ボールをより遠くに投げる・走る際に腕を振る・対戦相手を掴んだり押したり引きつけたりするなど、競技の結果に大きく関与します。
三角筋がもともと強ければあらゆる動作において有利に働く確率が高くなり、あまり強くないということであれば強化することで有利な状況に近づくことができます。
ただ、三角筋はとても繊細な筋肉でもあるので、鍛えるときにショルダープレスなど押す動作を過剰に行ってしまうと筋肉への負担が大きなものになり、逆に痛めてしまうことも少なくありません。