刑に服する心情として、いろいろな考えが頭を支配しているのに、体を鍛えることに思考と行動がたどり着くことさえ難しいのではないかと思います。
そんな中で筋力トレーニングに時間と精神力を割くということは、難しい状況の中でも、メンタルコントロールとタイムマネジメントを実直に行なっている証拠だといえます。
私たちは自身の時間を比較的自由に選択することができます。筋力トレーニングを行なう時間は待つものではなく、自分で工夫し作り出すものだといえるでしょう。
すべての運動を効率化して時間を有効に使う
有酸素運動・準備運動・筋力トレーニング・整理ストレッチなど、運動プログラムを分けて作ろうとするととても長い時間を要するものとなってしまいます。
囚人たちのプリズナートレーニングの中には、自由に長く使える時間の概念はないはずです。なんとか自分の時間を捻出できるのは、自分の部屋で眠りにつく前くらいのものでしょう。
当然、ランニングなどの有酸素運動を優雅に行ない、各種筋力トレーニングを1つひとつ丁寧にセット組みすることなどできないはずです。それでも、体1つで屈強な肉体を作り出しています。
そのような制限された時間の中で屈強な体を作るには、短時間でトレーニングを効率よく行なう必要があります。セット間や種目の間のインターバルを極力少なくし、トレーニング動作もある程度テンポよく行わなければいけません。
プリズナートレーニングから活用したい筋トレ種目を紹介
上半身を鍛えるなら腕立て伏せが基本
腕立て伏せは、いつでもどこでも行なうことができるトレーニングとして有名です。床さえあれば実施することができます。
囚人たちも、限られたスペースと時間の中で素早く効率的に上半身を強化するために、腕立て伏せをよく行なっているようです。
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スクワットで下半身を総合的に鍛える
お尻や脚といった下半身を鍛えるなら、スクワットが基本となります。特に時間や場所に限りがあり、器具なども使用せずに行なうとなると、スクワットが最も効率的なトレーニング方法だといえるでしょう。
筋力トレーニングといえば上半身にばかり注目が集まりますが、スクワットなどの下半身トレーニングもしっかり行なわないと、全身を連動的に強くすることができません。
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