体重だけを目安に理想の体型を語るのは危険!
ダイエットでは基準を体重に置きがちです。
「◯◯kg超えちゃったから痩せなくちゃ」などという話はよく聞きますし、確かに数字という分かりやすい指標ではあるので、全く当てにならないものではないでしょう。
ただし、体重のみを目安に理想の体型を語るのは危険です。
細い、太いといった単純な考えで健康で魅力的なボディを作ることは困難です。逆に言えば体重はそれほど変わらなくてもスリムで美しい体型は作れます。
体重よりも、体脂肪と筋肉の量に注目しよう
ダイエット中は体重の変化を「痩せ」の指針にしがちです。
しかし、実は体重の減少がなくても「痩せる」ことは出来るのです。その非常にシンプルな方法とは、体脂肪と筋肉の量に注目し、結果的に体積を減らす、というダイエットです。
「見えない重さ」を減らすのではなく、「見える」体の線を引き締めていく、と言ったほうが分かりやすいでしょうか。
筋肉を増やすと一時的に体重は増えますが、健康的に美しく痩せるには、実は筋肉を増やすことが近道です。
筋トレダイエットで体重が増える理由
食事でのカロリー制限だけでなく、運動も取り入れてダイエットしていると、「体脂肪率は下がったけど体重に変化がない。むしろ増えている」という状態は頻繁に起こります。
何故このようなことが起こるかと言うと、食事制限によって体脂肪が落ちているものの、運動によって筋肉が成長しているためです。
面倒なことに筋肉は体脂肪よりも「重い」のです。そのため体重を基準にしてダイエットの成果を測ろうとすると、「ダイエット効果が出ていない」などと大きな誤解の元となり得ます。
頑張ってダイエットとトレーニングを両立しているのに、筋量の増加によって体重が増えるとは。ダイエットの成果について体重だけを目安に考えている人にとっては気が滅入りそうな話ですね。
とはいえこのような種明かしがあれば、前向きにトレーニング出来るのではないでしょうか。
同じ体重であれば体脂肪より筋肉の方が体積的に少ないことは確かです。ただ、筋肉を増やすメリットはそれだけではありません。
基礎代謝を上げて太りにくい体を作ろう
美しく細くなりつつ、その状況を維持するためには、筋肉を発達させてエネルギー消費が常に高くなるよう基礎代謝を上げることが大事です。
基礎代謝とは私たちが生きていく上で、生命維持に必要な機能のみを動かす際のエネルギー消費のことを言います。例えば体温を維持するために、人間の身体は常にエネルギーを消費しているのです。
1日の消費カロリーのうち、基礎代謝が占める割合
基礎代謝は1日に体内で行われる代謝のうち約7割にのぼり、そのうちの約4割は脂肪をエネルギー源として筋肉が消費しています。
筋肉量が増えると基礎代謝が高まり、エネルギー消費が多い「やせやすい身体」「太りにくい身体」になります。トレーニングで筋量が増加し、例え一度は体重が増加したとしても、長期的にはダイエットに有効と言えるでしょう。
ゴリマッチョを回避しながらダイエットを成功させる方法
こうみるとトレーニングによって筋肉を増やすことがベストだと読み取れますが、何を置いても筋肉の量を増やせば良い、という訳でもありません。
誰もがボディビルダーのような体型を目指している訳ではありませんし、特に女性はマッチョになりたくない人も多いでしょう。美しく、健康的に痩身できればベスト、ということになります。
有酸素運動と無酸素運動、遅筋と速筋
筋肉の鍛え方には、2つの運動方法があります。
一つが有酸素運動。もう一つが無酸素運動です。
筋肉の種類にも遅筋(赤筋)と速筋(白筋)の2種類があります。大きなパワーは生み出せないものの持久力があるのが遅筋、逆に瞬発力があり、パワーを発揮するのが速筋です。
美しく健康的に痩身するポイント
筋肉を鍛えすぎると、人によっては「太くなり過ぎた」と感じるもの。美しくダイエットするためには有酸素運動で遅筋を徹底的に鍛え、気になる部分を速筋に効く筋力トレーニングで引き締めるのがおすすめです。
有酸素運動時に使うことが多い遅筋は、速筋に比べると筋肥大が起こりにくい特徴を持っています。また、有酸素運動は脂肪燃焼効果が期待できるため、ダイエットとしては非常に良い効果をもたらします。
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