アルギニン元素記号

アルギニンの効果と基礎知識について筋肉マスターが教えます!

 

筋トレにサプリメントを用いるとき、その商品にどんな成分が含まれているか確認する人がほとんどだと思います。
ただ、それぞれの成分がどのような働きをしているか、正直そこまで勉強していないという人も多いのではないでしょうか。
サプリメントの成分を正しく認識することも、実はトレーニングと同じくらい大切なことなのです。

今回は「アルギニン」の効果や基礎知識について解説していきます。

アルギニンとは

アミノ酸の一種

アルギニンは、アミノ酸の一種です。
尿素回路の中間体、つまりアンモニアから尿素が生成される過程で発生するアミノ酸です。
ちなみに、しじみに多く含まれることで知られるオルニチンは、アルギニンの分解によって生成されます。

アルギニンはタンパク質を構成するアミノ酸20種のうちの1つであり、非必須アミノ酸に分類されます。
ただし、成長期においては必要量を十分に合成することができないため、意識して摂取すべきとして「準必須アミノ酸」と位置づけられています。
また、大人であっても大きな怪我を負ったときなどには、摂取が推奨されるアミノ酸でもあります。

【参考記事】必須アミノ酸と非必須アミノ酸の違いを理解して効果的に摂取しよう!

よく食べるあの食品にもアルギニン

食品中では、特に大豆に多く含まれています。
身近な食品ではほかに、にんにくやするめ、ナッツ類などにもよく含まれています。
大豆

アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す

成長ホルモンとは

アルギニンには、成長ホルモンの分泌を活発にする効果があります。
成長ホルモンは10代の成長期によく分泌されるホルモンで、その名の通り骨や筋肉など体の成長を促します。
大人が成長ホルモンによって身長が伸びることはまずありませんが、健康な筋肉や骨を作るのに役立ちます。

代謝を高める効果に注目

成長ホルモンの大切な機能の1つが、代謝を高める効果です。
代謝とは、外部から取り入れたものをさまざまな形に変えて消化していく機能のこと。
筋肉を始めとした体の各器官を作りますが、代謝が活発であればあるほど、筋肉づくりも進みます。
「ダイエットのために筋肉をつけて基礎代謝を上げる」というセリフ、よく耳にしませんか?
これは、筋肉はエネルギー消費の多い部分であることからそのように言われているのです。

引き締まった体を手に入れるには、成長ホルモンの分泌を促す必要があるのですね。
また、女性であれば、美肌のために代謝を促す効果にも注目したいところです。

ほかにもこんな効果があるアルギニン

男性機能の回復

アルギニンを1日5g摂取することで、性機能が自覚的に改善したとの研究があります。
一方で、効果があるとの証拠は見つからなかったとする研究もあります。
その有効性も含めて検証が進められているところです。

術後回復や感染症抑制

アルギニンとRNAおよびエイコサペンタエン酸を併用することで、手術後や重篤な疫病にかかった患者の回復を早める効果が確認されています。
また、子どもにアルギニンを投与したときに、空気感染による感染症発生を抑制する効果が確認されています。

インフルエンザやノロウイルスなど、最近はその脅威も高まっていますよね。
これらの病気にかかりやすいという人は、アルギニンを意識して摂取することで効果が現れるかもしれません。
病気の女性

アルギニンとシトルリン

シトルリンとは

アルギニンのサプリメントを探していると、「シトルリン」と一緒に配合されているものを多く見かけます。
それはなぜでしょうか。

シトルリンもアルギニンと同じく、アミノ酸の一種です。
シトルリンは日本で発見されたアミノ酸で、なんとスイカの中から発見されたのだとか。
シトルリンもまた、尿素回路の中で生成されるアミノ酸のひとつで、アルギニンとは何かと縁があるアミノ酸なのです。

     
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