一時期、大流行したバランスボール
過去には一世を風靡したバランスボール。
一時期はスーパーにも売っていたり、デスクチェアの代わりにバランスボールを活用している企業がメディアに取り上げられたこともありました。
テレビを見ながら、楽しみながら、自宅で簡単にエクササイズが出来る!
使ってない時はお家のインテリアにもなる!
などの煽り文句で大流行したのが、記憶に新しい方もいるでしょう。
もしかしたら、ブーム時に購入したものの、現在はタンスの肥やしになってしまっている方もいるかもしれません。
今回はそんなバランスボールの効果についてご紹介します。
座っているだけでも効果があるバランスボール
バランスボールは、文字通り座っているだけでもバランス感覚を養える優れ物です。
バランスボールは不安定な球体のため、バランスを取ろうと様々な筋肉を動員します。その結果、気付かない間にインナーマッスルが鍛えられ、代謝の向上も期待出来るでしょう。
実際、バランスボールを使ったエクササイズは数知れず、ダイエット効果を狙える種目や、筋力トレーニングの一環になる種目など、各人の目的に応じたトレーニングが可能です。
ではバランスボールによるトレーニングで得られる、主な効果について確認していきましょう。
効果①インナーマッスルの強化
インナーマッスルとは?
インナーマッスルとは、トレーニングをして鍛えられる表層の筋肉ではなく、もっと深層部に在る小さな内側の筋肉群のことです。
インナーマッスルの主な役割は次の通りです。
- 姿勢を細かく調節する。
- 関節の位置を正常に保つ。
例えば手足を使って動作の微調整をしたり、身体をひねる時に使います。
表層にある筋肉(アウターマッスル)と明確に分けられている訳ではありません。動作の中で微細な調整をしたり、連結されている関節や骨と骨の位置が調節出来るようにする筋肉だと思って良いでしょう。
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何故インナーマッスルに効果的なのか
どうしてバランスボールを使うとインナーマッスルが鍛えられるのでしょうか?
それは、普段意識していないインナーマッスルを、バランスボールに座ることによって使わざるを得なくなるためです。
不安定なバランスボールに座り続けるのは困難です。
ではどうすればちゃんと座れるようになるのかを、身体が考え、自ずと様々な筋肉を使ってくれる訳です。
バランスボールによって、普段意識していない「座る」という動作の中にトレーニングの要素が生まれ、結果インナーマッスルを鍛えることに繋がります。
効果②歪み調整
インナーマッスルを強化する効果と関連して、今度は歪み調整に着目します。
身体の歪みは様々な弊害を生み出します。
例えば骨盤が歪んでいると、腹筋や背筋の筋力が衰えて新陳代謝が低下してしまいます。新陳代謝が低下すると、冷えやむくみが出やすい身体になってしまうのです。
インナーマッスルを強化すると、左右非対称の筋肉のうち筋量が少ない方をしっかりと補填し、対称的な身体に近づくことが出来ます。
その結果、元々歪んでいた骨盤が整うという訳です。
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効果③腰痛軽減
バランスボールを使ったトレーニング方法は様々ですが、中には腹筋や背筋を鍛える種目もあります。
バランスボールを使っての筋力トレーニングですので、よくあるマットに寝そべって行うトレーニングとは違い、様々な筋肉を動員し、且つインナーマッスルも刺激します。結果的に身体を支える腰回りの筋肉が増え、腰痛軽減に繋がるのです。
効果④体幹が鍛えられる
バランスボールでトレーニングを行うとインナーマッスルを強化することができますが体幹も鍛えることができます。
体幹を鍛えると普段から正しい姿勢を維持できるだけでなく、運動やスポーツを行う時にも姿勢が崩れないのでパフォーマンスの向上につながります。体幹が弱いと正しい姿勢で動作ができなくなります。
そのため効率のよい運動ができなかったりあまり効果のない運動を行うことになってしまいます。さらに体幹を強化するとケガをしにくい身体をつくることができます。
身体の中心である体幹を鍛えると体全体のバランスが取れるようになってきます。そのため筋肉の一定の箇所だけに負荷がかかることがないのでケガが起こりにくくなるのです。