2018年に卓球ワールドツアー・グランドファイナルで最年少優勝を果たし、全日本卓球選手権金メダリストにもなった卓球の天才少年「張本智和」。
そんな彼の強さや技術を支える、卓球のトレーニング方法や筋トレ方法が気になっている方も多いのではないでしょうか。
張本選手の筋肉美についてネットでは話題になっており、肉体改造やダイエットの参考にしたい人もおられるでしょう。
そこで当記事では、張本智和選手のトレーニング方法や筋トレ方法、そして彼の肉体に近づくための下半身と上半身の鍛え方をまとめて解説します。
張本智和の筋トレ方法!どんな筋力トレーニングをしているのか?
張本智和選手の強靭な肉体は卓球のトレーニングに加え、しっかりとした筋力トレーニングの実践が支えています。
フットワークや技術の強化はもちろん、「パワーや筋力が足りない」という考えから本格的にウエイトトレーニングを始めたのです。
その成果もあり、2018年に韓国の仁川で行われた「卓球ワールドツアー・グランドファイナル」にて15歳という史上最年少での優勝を飾りました。
https://twitter.com/ktbMh4Ou53hEvzR/status/1079742332558180353
張本選手が取り組んでいる筋トレは、主に以下の3つです。
- スライドボード
- ベンチプレス
- 壁当て
特にスライドボードは、JOCエリートアカデミーはもちろんスピードスケートの選手も取り入れている有名なトレーニングです。
では、以下で詳細の解説をしていきます。
下半身を鍛えるスライドボード
スライドボードとは、PP(ポリプロピレン)によって表面が加工された「ボード」の上を、スピードスケートの選手のような姿勢で滑る動作をするトレーニングです。専用のシューズカバーをつけ、ボードの上を滑るように横移動して下半身の筋力を鍛えます。
スライドボードの筋力や身体能力アップ効果は、主に以下のとおりです。
- 大腿四頭筋(太ももの表)・ハムストリング(太ももの裏)の筋力アップ
- 体幹強化によるインナーマッスルやバランス力強化
- 足腰の安定
- 有酸素運動による心肺機能向上
スライドボードはフィットネスジム・家庭問わず使用できるトレーニング用品です。つまり、スライドボードは自宅でも手軽に取り入れられるトレーニングなのです。
上半身を鍛えるベンチプレス
張本智和選手はベンチプレスによる上半身強化トレーニングを取り入れています。
20kgほどの重さで始めたベンチプレスでしたが、「卓球ワールドツアー・グランドファイナル」優勝時には40kgの重さを扱えるようになっています。
このベンチプレスによって、強烈なスマッシュやドライブボールを生み出す腕の筋肉(上腕二・三頭筋、前腕筋)・肩の筋肉(三角筋)・胸筋などの上半身を鍛え上げました。
瞬発力を鍛える壁当てトレーニング
張本選手は、高さ約30~90cmの台の上をジャンプしながら、5~20m先の壁に向かって野球ボールを投げる「壁当て」というトレーニングを行っていました。
このトレーニング方法は、全日本卓球男子代表フィジカルコーチである田中礼人さん考案です。卓球における瞬発力などの基礎的な能力の底上げのトレーニングになります。
張本智和の卓球トレーニング方法!彼の足や体はどのように作られたのか?
張本選手の筋肉は筋トレだけでなく、普段の卓球のトレーニングでも培われています。
卓球は範囲こそ狭いですが、連続的なフットワークや膝の上下運動、そしてラケットの大きな振り抜きなど激しい全身運動が求められるスポーツです。
つまり、卓球のボール打ちやフットワークの練習は、そのまま全身の筋力アップにもつながっているのです。
今回は卓球用品を販売している「Butterfly」がYouTubeで公開している、張本選手の練習方法をご紹介していきます。
フォア側でフォアハンド・バック側でバックハンドを順番に打つ(3~4歳)
フォア側(自分の利き腕側のサイド)に出されたボールをフォア、バック側(自分の利き腕と逆のサイド)に出されたボールをバックと、フォアバック交互に1球ずつ打っていく練習です。張本選手が3~4歳の時に行っていた練習となります。
1球ごとにフォアハンドとバックハンドを打ち替え、それを連続して行います。
主にフォア打ち・バック打ちの正しい振りや足幅、ステップを定着させフォームを固めるのが目的の練習です。
バックハンドドライブを前陣の位置でバッククロスに打つ(10~11歳)
卓球の前陣と呼ばれる卓球台に近いポジションから、バックハンドドライブを打つ練習です。
張本選手が10~11歳のときに行っていた練習方法であり、バックハンドを得意とする彼の基礎となった練習のひとつです。
打った後にラケットをピタッと止めるイメージで、できるだけコンパクトにラケットスイングするのがコツとなっています。
卓球台の全面にランダムに出されるストップボールやツッツキに反応する練習(11歳)
ボールの出し手がランダムにストップ・ツッツキの球質のボールを出すので、それに素早く反応して打ち返す練習です。
張本選手が11歳の時に行っていた練習方法で、卓上の攻撃的なプレー、攻撃の起点となるプレーを身につけられます。
卓球台全面へランダムに出されるボールへの反応が必要なため、瞬発力やフットワーク、下半身が鍛えられるのです。
全面にランダムに出されるドライブボールをカウンタードライブで返す(11歳)
上記のストップボールやツッツキと同じく卓球台全面のどこかに出されるドライブボールを、カウンターのドライブで返球するトレーニングです。張本選手が11歳の時に行っていました。攻め込まれている劣勢をひっくり返すカウンターショットの練習です。
高い打点で前進回転をかけ直すため、打つフォームには膝の溜めや上半身のひねりが要求されます。上半身・下半身ともにしっかりとした筋力が必要となります。
バック側のツッツキを回り込んでフォアドライブで返す練習(12歳)
バックサイドに出されたボールをフォアの体勢に回り込み、フォアハンドドライブで返球する練習です。張本選手が12歳の時に主に行っていました。卓球における決め球のひとつであり、決定力が高いフォアハンドドライブを磨きます。
しっかりと腰を落として低い姿勢を保ち、腰を捻り、ボールを打つと同時にグリップを握り込むなど、強い筋力と高い技術力など総合的な力が必要となります。身体・技術ともに鍛えられるトレーニングです。
張本智和の筋肉はどこか凄い?驚くべき足や脇の筋肉!
張本智和選手の年齢離れした筋肉は度々話題となりますが、特に話題となるのは足や太もも、そして脇の筋肉です。
卓球はフットワークが大切な競技ですので、彼の下半身(足・太もも)の筋肉が凄いのは当然です。さらに、強いスマッシュやドライブを打つのに必要な腕や肩、そして意外にも脇の筋肉も凄いと評判となっています。
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足・太ももなど卓球選手の王道筋肉
張本選手は大人のプロ選手と比べ足は細めですが、一切無駄のない締まった卓球選手らしい筋肉がついています。特に、大腿四頭筋・ハムストリングなど太ももは、大人にも負けないしっかりした筋肉が確認できます。筋繊維が浮かび上がった綺麗な筋肉です。
卓球は全身を連動させボールを打つスポーツですので、強力なショットを打つには上半身だけでなく強い下半身が必須です。また、肥大化しすぎていないことも大事ですので、張本選手の足の筋肉は実用的なアスリートのものといえるでしょう。
脇周辺の意外な筋肉美
普段、脇の筋肉にはあまり注目することはありませんが、張本選手の脇の筋肉には目が行くことが多いのではないでしょうか。