ただし前屈や、腕を引っ張って伸ばすといった、時間を掛けて負荷を与えながら筋肉自体を伸ばす従来のストレッチは、運動前のウォーミングアップではなく、運動後のクールダウンや寝る前に行いましょう。
こういったストレッチは静的ストレッチと言って、筋肉を休ませるために効果的なストレッチなのです。
動的ストレッチ『ブラジル体操』
では、運動の前のウォーミングアップとして効果的なストレッチとは、どんなものなのでしょうか?
前述した静的ストレッチに対して、関節可動域の8割程度で関節を繰り返し動かす動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)があります。
動的ストレッチは、サッカー王国ブラジルではウォーミングアップとして取り入れられており、現ブラジル代表も行っています。
サッカー経験者ならばブラジル体操という名前で聞いたことがあるのではないでしょうか。
このブラジル体操こそが、動的ストレッチの代表格なのです。
筋肉の調律
何故ウォーミングアップに動的ストレッチが効果的なのでしょうか。
筋肉には、筋肉を運動させる信号を出す神経がたくさん通っています。
筋肉に急に力を入れた時に筋肉が切れたりしないよう、普段はばらけた状態になっています。
動的ストレッチで関節可動域の8割程度で関節を繰り返し動かすにより、ばらけた状態にある筋肉運動のタイミングを少しずつ揃えて筋力や瞬発力を高めると同時に、ストレッチで筋肉が温まり柔軟性もアップするのです。
まとめ
如何でしたか?
今回はサッカーに重要な股関節の柔軟性を高めるストレッチと、動的ストレッチと静的ストレッチについてご紹介しました。
尚、これは野球の話ですが、現在メジャーリーグで活躍中の前田健太投手が試合前に行っているマエケン体操も立派な動的ストレッチです。
一見すると個性的な動きのように見えますが、きちんと理に叶った準備運動です。是非取り入れてみてください。
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