アウターマッスルのトレーニングが大きなアクションを伴いがちなのに対し、インナーマッスルのトレーニングは「ある姿勢を維持」したり「なるべくゆっくり動かす」など、持久系の地味な動きしか行わない種目が多いのも特徴的です。
インナーマッスルを鍛える種目、ドローイン
例えばインナーマッスルトレーニングの一つであるドローインは、筋トレというより呼吸法に近いです。
ヨガほど柔軟性やポーズに対する縛りはありませんが、イメージするトレーニングとしてはヨガとかなり近いものです。
実際に経験が浅い人がやると身体は熱を帯び、トレーニングというに相応しい疲労感、達成感があります。
では早速ドローインのやり方をご紹介します。
ドローインのやり方
- 直立し、お腹が膨らませながら息を吸い込みます。慣れない方はお腹の上に手を置き、意識しながら行いましょう。
- 息をゆっくり吐き出しながら、臍をお腹の奥に引き込んでいくイメージでゆっくりお腹を凹ませていきます。
- 息を吐ききったら、お腹をへこませたままでキープします。
呼吸は浅く行い15秒キープします。
■トレーニングのポイント
慣れてきたら30秒、60秒と維持する時間を伸ばしていきましょう。
ドローインは、慣れたら通勤電車の中や業務中、家でリラックスしている時にも行うことが出来ます。ここにも身体の動作や姿勢に意識を高めるヨガとの近似性が認められます。
インナーマッスルを鍛えて腹まわりをスッキリさせる
加齢や運動不足が原因で、下腹が出てきてしまうことがあります。
この下腹ぽっこりを解消するためにクランチなどの腹筋運動を積極的にこなす方は多いでしょう。
これには全く意味がないとは言えませんが、結論から言えばインナーマッスルである腹斜筋、腹横筋を鍛えて下がった内臓を持ち上げてやる方が即効性が高いのです。
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かたや大きなパワーを瞬間的に生み出すことに長けたアウターマッスルを鍛えてもあまり意味はありません。
競り勝つ身体を手に入れる
体幹を鍛えた長友選手は「強くなった」と表現されますが、それは単純にパワーが増した、という意味ではありません。
インナーマッスルが鍛えられたことにより、激しいボディコンタクトでも倒れたり、バランスを崩したりすることが減ったという意味なのです。
バランスが崩さなければ、アウターマッスルを使ったプレイにおいても力をしっかり込めたプレイがしやすくなります。
大きな体格の選手と比べて筋肉の最大出力が劣っていたとしても、自分の狙ったタイミングでしっかり力が出せるため、パワー勝負でも拮抗出来るのです。
アウターマッスルのトレーニングが最大出力のアップだとしたら、インナーマッスルトレーニングは平均出力の数値を上げるようなもの、と言えるでしょう。
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